『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』と数々の名作ラブコメを世に送ってきた映画監督=リチャード・カーティス。彼の最新作であり、最後の監督作となる『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』公開に際し、〈ユニバーサル〉が公式で作った動画が現在話題となっている。

Four Richard Curtis Films(リチャード・カーティスの作品に捧げる)

動画の後半(2:10〜)で流れる『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』のワンシーンではこう語られる。

「We’re all traveling through time together. Every day of our lives. All we can do is do our best. To relish this remarkable ride.」

「私たちはみんな時間の中を旅している。誰にとってもかけがえのない時間の中を。そこで出来る事はベストを尽くすことだ。今、この素晴らしい時間を大切にするということ。」

そして、本作『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』がここ日本でも9月27日に公開されることが決定した。「残り24時間しか生きられないと告げられたら何をする?」ーー本作は、監督が友人と交わした何気ない会話をきっかけに誕生した。「時間を巻き戻せたら違う道を選んでいた」という誰しもが抱く思いをベースに、恋人、友人、そして家族というかけがえのない人たちへの愛を解く。そして、今作で監督引退宣言をしているカーティスならではのパーソナルな思いとウィットを効かせながら、人生とは何かを優しく語りかけてくる。そう、まさに動画のセリフは監督の想いをそのまま言葉にしたようなものなのだ。

21歳でタイムトラベル能力があることを知り、その能力を駆使して恋や人生の成功をつかもうと試みる主人公ティムを演じるのは、アイルランド出身のドーナル・グリーソン。『ハリー・ポッターと死の秘宝』(10、11) シリーズや 『アンナ・カレーニナ』(12)などの話題作に出演してきた期待の新星が、繊細で人間味あふれるティムを魅力的に演じる。ヒロイン・メアリー役には、『きみに読む物語』(04)、『恋とニュースのつくり方』(10)などで知られるレイチェル・マクアダムス。キュートで親しみやすい笑顔の持ち主でありながら、実直な演技を見せるレイチェルほどメアリーにぴったりの女優はいないだろう。また映画のカギを握るティムの父親役には、リチャード・カーティス作品ではお馴染みのビル・ナイ。近作では『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを始めとする作品で実力を不動のものとしている彼が、物語にリアリティと笑いを与えて感動を誘う。

日常の小さな出来事をユーモアあふれる視点で切り取り、コミカルでハートウォーミングな作品に昇華してしまう偉才=リチャード・カーティスの最新作をお楽しみに。

『アバウト・タイム』

9月27日 全国ロードショー!
監督・脚本:リチャード・カーティス 
出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、トム・ホランダー、マーゴット・ロビー、リンゼイ・ダンカン 
イギリス/2013年/英語/シネスコ/ドルビーSRD/124分/字幕翻訳:稲田嵯裕里/原題:ABOUT TIME 
ユニバーサル映画 
配給:シンカ/パルコ 
© Universal Pictures

STORY
イギリス南西部に住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに! なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと……。そして、本当の愛とは、幸せとは何なのかを知る。同時に、ティムと時間の旅をともにする私たちも、愛と幸せの本質を実感することになる。