2016年2月3日(水)X JAPANは、 メンバーのPATA(本名: 石塚智昭)が1月15日から都内の病院に緊急入院していたことを明らかにした 。ICU(集中治療室)で治療を受けていたが、深刻な状況を脱し、小康状態を保っている。大腸憩室炎及び門脈血栓症と診断され、点滴で栄養補給を行っていると発表した。

この状況を受け、今年3月12日(土)予定していたウェンブリー・アリーナ公演を始めとする現在決まっているX JAPANの活動の一部を当面延期する。ウェンブリーアリーナ公演は2017年3月4日(土)を振替公演とし、新しいアルバム発売日に関しては状況を見ながら検討する予定。

X JAPANメンバーは次のようにコメントしている。

YOSHIKI 悲しい気持ちで心がいっぱいです。言葉では表せないほど、ファンの皆様を悲しませてしまって本当に申し訳ないと思っています。“SHOW MUST GO ON”(ショーは続けなければならない)といつも口にしていますが、今はPATAの容態を見守ることしかできません。これ以上X JAPANに悲劇が起きないことを祈るばかりです。ファンのみなさんなくしてX JAPANはありません。今まで以上になく強くなって復活することを約束します。

ToshI(ヴォーカル) ファンの皆様には、ご心配、ご迷惑をおかけしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。今後もXJAPANとして再びPATAと一緒に音楽活動ができることを楽しみにしております。

HEATH(ベース) ウェンブリー公演、ニューアルバムが延期となりましたことを、心よりお詫び申し上げます。完璧な状態でのX JAPANをファンの皆様にお届けする為にお時間を頂くこととなりました。完全復帰の際には最高のサウンドを奏で、最高なステージを繰り広げてまいりますので、今後の活動にご期待下さい。

SUGIZO(ヴァイオリン・ギター) PATAさんのいないX JAPANはありえない。俺は待ち続けます。

一方で、 現在快進撃を展開しているX JAPANのドキュメンタリー映画『WE ARE X』。この悲報の中、本作品は世界で最も栄誉ある国際映画祭の一つ、<サンダンス映画祭>でワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門にノミネートされ、最優秀編集賞を受賞した。リーダーのYOSHIKIは、1月22日同映画祭史上初となるオフィシャル・オープニングイベントでのピアノ演奏を披露したばかり。現在このドキュメンタリーは世界的な注目を集めており、米NEWSWEEK誌、米ROLLING STONE誌、米ビルボード誌など業界の有名誌がこぞって大絶賛している。ワールドツアー及びスタジオ・アルバム発売が延期を余儀なくされたことは残念な結果となってしまったが 、PATAの1日でも早い回復を願う傍ら、ファンのためにもX JAPANは今可能な限りの活動を続けたいとしている。


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