死ぬまでに1度は行っておきたい<Tomorrowland>に行ってきた!
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【海外フェスレポ】死ぬまでに1度は行っておきたい<Tomorrowland>に行ってきた!

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ってきたぞ! トゥモローランド(正式名称:Tomorrowland)! 7月最後の週末に開催された世界最大級のエレクトロニック・ダンス・ミュージックの祭典<トゥモローランド>。これまでにもQetic内でチケットの取り方などをレポートしてきたが、開催直前に運良くチケットをゲットすることができ、ちょうど日本で<フジロック>が開催された週にベルギーに向かうことになった。というわけで、ついに行ってきたぞ! トゥモローランド! 今回はその様子を写真と一緒にレポート!!

そもそもトゥモローランドって?

<トゥモローランド>は2005年から始まったエレクトロニック・ダンス・ミュージックのフェスティバル。毎年ベルギーのBoom(首都ブリュッセルからシャトルバスで一時間程度)で開催されており、今年でちょうど10周年。フェス自体は3日間開催だが、Week1とWeek2に分かれており、両日程ともにチケット(計36万枚)が数分で即完売するほどの人気ぶり。チケットの半分弱はベルギー国外に向けて売り出される「グローバルジャーニー」というチケットで、世界各国からパーティー好きが集結する大規模なフェス。今年もAvicii、Hardwell、Tiëstoなどシーンを牽引するDJが大集結し、会場を多いに盛り上げた。

トゥモローランドの世界観を写真で振り返る


<トゥモローランド>に参加して最も印象に残ったのは、フェス自体の世界観。毎年制作される公式アフタームービーを観たことがある方は想像できると思うが、おとぎ話のような世界観が作りあげられており、そこにいるだけで巨大な絵本の中にいるかのような錯覚に陥ってしまう。「耳で楽しいだけでなく、目でも楽しい」、そんなフェスティバルだ。そこにいるだけで普段生きている世界とは違う世界に迷い込んでしまったかのような「圧倒的な非日常」を楽しむことができる。というわけで、そんなフェスの雰囲気を少しでも分かってもらうために、いくつか写真を紹介しながらその世界観を振り返っていきたい。

それでは早速入場。入場ゲートから徹底的に統一された世界観で迎えてくれるのが<トゥモローランド>。巨大な遊園地に遊びに来たような感覚。

リストバンドは一瞬腕時計かと勘違いするようなしっかりとした作り。しかもこれが夜になると音楽に合わせて光るという優れもの。

この日の予報は晴れときどき雨。日本の夏に比べるとかなり過ごしやすいベルギーの夏。ただ夜は肌寒くなるので寒さ対策も必須。


入場して早速見つけた天使たち。とにかく<Tomorrowland>は観客の風貌が独特で面白い。眺めているだけで楽しい。

ゴミ拾いのスタッフまでこのようなユニフォームという徹底ぶり。会場内にはスタッフの数も多く、海外フェスにしては驚きの清潔さが保たれている。

いよいよメインステージに到着。昼一だとまだガラガラのメインステージ。これから次第に観客が増えていく。巨大なセットに圧倒される。

DJブースはこのような感じ。ここで世界トップクラスのDJたちが次々とプレイ。

別のステージに移動。ステージは大小合わせて20近く。いくつかのステージは水上に浮いており、開放的な空気が味わえる。

どのステージも常にテンションの高いEDMが流れているので、チルアウトできる場所を探すのにやや苦労。

踊っているとこんな面白いボードを持った観客に遭遇。ワールドカップで話題になった観客のパロディ。いちいち面白い人が多い。

歩いているとBITCHを発見。隣の人のバナナが意味深だったが、たまたま映り込んだ偶然の産物なので、深い意味はない、はずである。

食事エリアに移動すると、まるで遊園地の一角のような光景が広がる。ただし食事自体は期待外れ。他の海外フェスももう少し頑張っているので頑張って頂きたい。

でもベルギービールは最高。カップにまでちゃんとロゴが入れるこだわりも。

ちなみに<Tomorrowland>内においては独自の通貨が発行されており、この通貨のせいで金銭感覚が狂ってしまい、大量出費に繋がってしまうので要注意。

メインステージに再上陸するとこの観客の数。観ているだけで爽快。こんなに明るくてももう既に20時を過ぎているのがヨーロッパの夏!

メインステージには自分の国の国旗を掲げた観客が多数。先日ファッションスナップを公開したように、<トゥモローランド>では参加者が自分の国旗を掲げるというのが楽しみ方のひとつになっている。国ごとのお洒落スナップの様子はコチラからチェック!

一気に日も暮れてクライマックスが近づく。光るリストバンド、レーザー、花火。とにかくド派手なパーティーが最後まで続く。

この日の夜のメインステージは、Alesso、Hardwell、Tiëstoという流れ。踊れ狂った1日の締めは、Hardwell&Tiëstoのオランダコンビに完全に持っていかれて日程終了。

圧倒的な「世界観」とフェスとしての「遊び」


当日の写真を振り返りながらのレポートであったが、<トゥモローランド>は他のフェスでは味わえない体験ができる場所だということが伝わっただろうか。音楽的には正直他のEDMのフェスと比べても、「特別に豪華なラインナップ」が揃っているとは言い切れない。というのもヨーロッパ内で開催されるいくつかのEDM系のフェスはシーンの拡大とともに規模が大きくなり、<トゥモローランド>と似通ったラインナップを揃えられるほどに成長している。そういったこともあり、ヨーロッパのフェスを回っている中で、個人的にはややEDMのフェスに退屈さを感じて始めていたことは認めざるを得ない。

ただ<トゥモローランド>は違っていた。あれだけの人々を世界中から集める「魔法」がそこには存在した。それはこれまでに説明してきた「圧倒的な世界観」、そしてそれがもたらすフェスとしての「遊び」だ。入場ゲートをくぐった瞬間から提供される世界観、それらを支えるのがリストバンドのデザインからスタッフの衣装に関するまでの徹底した細部へのこだわり。ちなみに無料で配られていたコンドームにも「SAFE TODAY SAVE TOMORROW」というロゴが入っているという徹底ぶり。こういった要素が全て合わさってこの化け物的なエンターテインメントが成立している。そしてそれらが音楽以外の部分での満足感に繋がっており、「歩いているだけで楽しい、そこにいるだけで楽しい」というような状況を生み出すことに成功している。これがフェスとしての「遊び」と言える部分だ。音楽が最高であることは前提条件として、音楽以外の部分でもいかに観客を魅了するか。<トゥモローランド>は圧倒的な世界観を提示することで、観客を完全に魅了している唯一無二のフェスである。「ここでしか味わえない快楽」をしっかり観客の心に刻み付け、数ヶ月後追い打ちをかけるようにハイクオリティのアフタームービーで翌年の欲望を煽る。この完璧にマーケティングされた中毒的サイクルの完成が<トゥモローランド>の成功の要因だろう。

<グラストンベリー>に代表される野外フェスを「大自然の中で音楽を満喫し、日常にはない不自由さをも贅沢として堪能しながら音楽を楽しむお祭り」と定義したとすると、<トゥモローランド>は「圧倒的な非日常の空間で、ただひたすらに快楽を追求した五感刺激型エンターテインメント」。耳(音楽)だけでなく、目(ステージはもちろん、その他の空間の演出)でも楽しめる巨大エンターテインメントパーク<トゥモローランド>。筆者が個人的に感じていた「EDMフェスに感じていた退屈さ」を一気に払拭してくれたわけである。そこにいること自体が快楽であり、この空気を体感しに戻ってきたいという中毒をもたらす空間、それが<トゥモローランド>という魔法の正体だ。一生に一度くらいこの魔法にかかってみるのはいかがだろうか?

text by nekomeguro London
photo by Ai matsuuRa

本コラム執筆ライターによる海外フェス情報サイト「Festival Junkie in the UK」も要チェック!Tomorrowlandのオリジナル写真・動画はもちろん、他にも様々なヨーロッパのフェス現場から生の海外フェス情報を発信中。

著者プロフィール

nekomeguro London
ロンドン在住のフリーランスライター。イギリスのライブやフェスなどの生の音楽ネタを発信中。ロンドンでのライブ・フェスレポートやその他取材・執筆依頼は下記ブログリンク先のアドレスから。

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Qetic編集部

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