続きだと思えば晴れたり、突然空から氷が降り出したりと不穏な天気が続く今日この頃。そんな時こそ音楽は大きな力となる。まさに雨が降りしきる6月某日、そんな天気を吹き飛ばすかのように渋谷・WOMBに現れたのは北欧はノルウェー・オスロを拠点に活動するアーティスト=トッド・テリエだ。

【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_002

これまでに何度か来日したことがある彼だが、今回は初めてのライブセット。しかも初となるオリジナル作品『It’s Album Time』を引っさげての来日となったのだ。「コズミックディスコ/バレアリック・ファンにとってたまらない一夜!」という謳い文句を聞いてもパーティーに足を運び始めて5年も満たない僕にとっては正直「何のことやら?」という印象を受けたが、彼の初オリジナル作品で最新作である『It’s Album Time』で鳴らされた音がどの様にライブで響くのかは非常に興味があり、楽しみであった。

【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_001

【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_005

深い時間帯のプレイにも関わらずテリエが登場するメイン・フロアーは既に超満員。フロアーのボルテージがマックスの状態で彼は迎えられた。本イベントの主催である<Red Bull Music Academy>のロゴをバックに彼が登場するとまずはフロアーの反応を確かめるかのようにBPM遅めの曲でスタート。着実にフロアーを暖めていく。滝のような汗をかきながら彼のプレイに身を任せるオーディエンスを見て、彼のライブセットがどれだけ待ち望まれていたのかがわかる。

【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_012 【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_009 【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_006

後半には、彼の素朴な風貌とは裏腹にアグレッシブなナンバーを次々とドロップし、フロアーの温度は一気に最高潮に! 新作『It’s Album Time』からも代表曲“Inspect North”をプレイし、彼の必殺アンセムにオーディエンスは確実に応えていく。その興奮醒めやらぬままディスコの定番ナンバーを畳み掛け、大満足で大団円を迎える。今回のプレイは、新作はもちろん、今年<フジロック>で来日を果たすフランツ・フェルディナンドの新作プロデュースなど目まぐるしく活動をしてきた彼の確固たるキャリアを魅せつける内容となった。ヨーロッパ中のフェスへの出演が決まっているだけに「日本の野外フェスでプレイしたら、更に盛り上がるだろうなぁ」という想いを胸に早くも次の来日が楽しみだ。

【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_011 【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_004

【レポート】全世界が注目するトッド・テリエ、超満員のフロアーで鳴らした音とは music140716_toddterje_015

text by Taisuke Yamada(Qetic)

Release Information

[amazonjs asin=”B00IM7QUXE” locale=”JP” title=”It’s Album Time 帯解説 / デジパック仕様 / 国内仕様輸入盤CD (BROR006)”]