現代音楽の巨匠、ミニマル・ミュージックの旗手として知られるフィリップ・グラスと、ニューヨーク・パンクの女王パティ・スミス。世界で最も広く読まれる詩人のひとりアレン・ギンズバーグと、生前深い親交をもった2人が創り上げた作品が<THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ>である。

アレン・ギンズバーグは、ビート文学を代表する詩人にして、カウンター・カルチャーの強力なアイコン。世界で最も広く読まれる詩人のひとりで、代表作 『HOWL(邦題:吠える)』はこれまで22言語で出版されている。個人の行動や創造が、文学や音楽を通じて大きな力となり、政治や社会を変えていく「ムーブメント」の体現者でもあった彼は、ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ジョニー・デップ、ジョー・ストラマーら、彼を敬愛する多様なアーティストとの交流を持った。

村上春樹×パティ・スミス!言葉と音楽の巨匠のコラボが実現! music160106_thepoetspeaks1

フィリップ・グラスの代表曲にのせて、ギンズバーグ、パティ両氏の詩がパティ・スミスによって朗読され、大スクリーンには、二人が選んだ在りし日のギンズバーグの写真やイラストも投影される。またファンには嬉しいフィリップ・グラスのピアノ独奏や、パティ・スミスのギター弾き語りも含まれる豪華な内容で、海外では全公演瞬く間にソールドアウトを記録してきた話題作。

村上春樹×パティ・スミス!言葉と音楽の巨匠のコラボが実現! music160106_thepoetspeaks2

今回、アレン・ギンズバーグ生誕90年の節目となる2016年に、日本での上演において、さらに特別なコラボレーションが実現する。英語圏以外での上演の際は、ステージ上の大スクリーンに詩の翻訳が投影されるが、この翻訳を村上春樹柴田元幸が、特別に日本公演のために完全新訳を手掛ける。

村上春樹著『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』英語版刊行の際には、ニューヨーク・タイムズに書評を寄稿し、大きな話題を呼んだパティ・スミス。ギターケースには、小説を入れて持ち歩くほどの村上作品のファンとしても知られる。世界が注目する言葉と音楽の巨匠たちのコラボレーションをお見逃しなく!!

EVENT INFORMATION

THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ

2016.06.04(土)
すみだトリフォニーホール
一般発売日:2016年2月予定
フィリップ・グラス (Piano)、パティ・スミス (Vocal、Guitar)
翻訳:村上春樹、柴田元幸 

オフィシャルサイト

edit by Qetic・Ayako Nakanome