んと8年ぶり! ザ・ローリング・ストーンズの来日公演が、いよいよ2月26日(水)からスタートとなる。当初予定された73年の武道館公演はオトナの事情で中止となり、念願の初来日が実現したのは90年。そこから数えて今回が6度目の日本襲来だ。東京ドームでの3公演は全て完売しているが、最後のチャンスとなる「参加席」チケットが現在販売中。たかがロックンロール、されどストーンズ。見逃すなんてもったいないですぞ! 年齢的にもこれが最後のツアーという噂もあるし(と言いつつ、しぶとく転がり続けそうですが)、あとで後悔するよりスタート・ミー・アップ。というわけで、今回はメモリアルな瞬間をもっと楽しむために4つの秘訣を伝授しましょう。

① ローリング・ストーンズ専門店に足を運んで気分を高めるべし

ストーンズ95年のライヴ盤『ストリップト』の日本盤には、「獣の宝石」と題された三代目魚武濱田成夫の詩が封入されていた。内容はこうだ。殴り合いのケンカ中にナンパする(!?)男。「どういう育ち方したのよ」と呆れる女。その返事は「ストーンズ聴いて、育っただけじゃ」……カッコいい! ロックンロールとはスタイルであり、生き様である。形から入るのは超大事、まずはストーンズゆかりの地を尋ねよう。世界唯一のストーンズ専門店として有名な「Gimme Shelter」は、現在では原宿からオンライン上に居を移してショップ展開中。

文化系の聖地、代官山蔦屋書店ではWOWOWのストーンズ特集放送(詳しくは後述)を記念して、Tシャツをはじめとする来日記念グッズを揃えたスペシャルショップが2月22日(土)~3月9日(日)の期間限定で設置される。さらに新宿のDJバー「ROLLING STONE」では、今回の来日に合わせて4回も<ストーンズ・ナイト>を開催するそうだ。ダイスをころがせ、レコードを回せ!

② ベロマークTシャツを入手するべし

ストーンズといえば有名なベロマーク、正式名称「Lips And Tongue」。セクシャル&ワイルドなバンドのイメージを正しく伝えるデザインは、『スティッキー・フィンガーズ』など名作のアートワークを手がけたアンディ・ウォーボルではなく、70年当時アートスクールの学生だったジョン・パッシェによるものだ。このマークをモチーフにしたベロTは、ストーンズ充するならマスト・アイテム。BUDDYZでは来日を記念したスペシャル・エディションを展開中で、さらに「StonesのArchivesから放たれるRockSpiritsをFashionに昇華させた」新ブランド「RAT」もスタートさせるという。もちろん、ストリート・ファイティングしながら古着屋でヴィンテージ・ベロTを掘るのもクール。自分らしい着こなしでロックしようぜ!

③ マストでやる楽曲を覚えておくべし

誰でも知りたがっているくせに(今更)ちょっと聞きにくい、ストーンズの鉄板レパートリーをご紹介。まずはやっぱり“サティスファクション”。若者の鬱屈をファズ・ギターでドライヴさせた王道ナンバーは、生で観たら相当アガりそう。キース・リチャーズによる神業リフが光る“ジャンピン・ジャック・フラッシュ”や“ブラウン・シュガー”も必聴でしょう。今回の来日では、絶頂期の69〜74年に在籍していたミック・テイラーのゲスト参加も要注目。彼のギターが炸裂する“ミッドナイト・ランブラー”のルーズなうねりこそ、ずぶずぶハマるストーンズの魔力である。ちなみに入門編に最適なのは、ゴリラが目印の『GRRR!〜グレイテスト・ヒッツ 1962-2012』。こちらに収録の最新シングル“ドゥーム・アンド・グルーム”も現役感バリバリでヤバくて鼻血でます。

“サティスファクション”

“ミッドナイト・ランブラー”

“ブラウン・シュガー”

④ 来日期間中に放映される『ロックンロール・サーカス』を観るべし

さらに格好のタイミングで、WOWOWでは『ロックンロール・サーカス』を3月2日(日)に放送する。ときは68年。ストーンズがホスト役を務め、サーカス小屋を舞台に華やかなロック・ショウが繰り広げられる。ジェスロ・タル、マリアンヌ・フェイスフル、タジ・マハールと豪華な面々に加え、この日のために結成されたダーティ・マック(メンバーはエリック・クラプトン、キース・リチャーズ、ミッチ・ミッチェル、そしてジョン・レノン!)も強烈なパフォーマンスを披露。キマりまくりのミック・ジャガーを筆頭に、ストーンズの演奏はどこか危ういのだが、それが官能的なスリルに直結しているのが凄い(このあと命を絶つ、ブライアン・ジョーンズの姿も)。あとは有名な話だが、本作が収録後30年近くお蔵入りになったのはザ・フーが主役のストーンズを食ったから。火花散る演奏はロック史上屈指のハイライト。見どころ満載な「伝説のフィルム」だ。

おまけにWOWOWでは、3月1日(土)に『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』(初々しい時期のバンドを捉えた、絶品ライブ・ドキュメンタリー)、翌日には『ライブ・イン・ロンドン・ハイド・パーク 2013 スウィート・サマー・サン』も放映される。後者は内容もタイミングも来日公演の予習&追体験にバッチリだし、これでしばらくストーンズ漬けは間違いなし。夜をぶっとばして黒くぬれ!

(text by Toshiya Oguma)

Program Information

来日記念!ザ・ローリング・ストーンズ特集

ザ・ローリング・ストーンズ チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 1965
2014.03.01(土)17:50
放送チャンネル:WOWOWプライム[無料放送]

ザ・ローリング・ストーンズ ロックンロール・サーカス
2014.03.02日(日)21:00
放送チャンネル:WOWOWライブ

ザ・ローリング・ストーンズ ライブ・イン・ロンドン・ハイド・パーク 2013 スウィート・サマー・サン
2014.03.02(日)22:30
放送チャンネル:WOWOWライブ

 詳しくはこちら

Shop Information

WOWOW×JAMSHOPPING
<祝!ザ・ローリング・ストーンズ来日>
ザ・ローリング・ストーンズ特集 放送記念 スペシャルSHOP

2014.02.22(土)〜03.09(日)@代官山 蔦屋書店 3号館2階

Event Information

ザ・ローリング・ストーンズ 14 オン・ファイアー ジャパン・ツアー
2014.02.26(水)、03.04(火)、03.06(木)@東京ドーム
OPEN 16:30/START 18:30(予定)
S席 ¥18,000/A席 ¥16,000/B席 ¥14,000/GC席 ¥80,000 SOLD OUT!
参加席 ¥10,000
INFO:キョードー東京(0570-550-799)