昨年ツアーで発表した新曲“流動体について”を日本でレコーディングし緊急リリース!

小沢健二が1998年以来19年ぶりのシングルを急遽リリース! これは昨日2月20日(月)ポップカルチャー・ニュースサイト 「音楽ナタリー」内の特設ページで開催されたWebイベント「小沢健二AMA 私の並行世界」で発表された。

小沢健二は、1989年、東大在学中に小山田圭吾らとロリポップ・ソニック(後のフリッパーズ・ギター)を結成。「渋谷系」と呼ばれ、1960年代~1970年代の洋楽の雰囲気を色濃く残した楽曲を多く発表し活動をしていたが、その後1991年に解散。

1993年にソロデビュー。1994年にスチャダラパーとの共作“今夜はブギー・バック”をリリース。今でも小沢健二の代表曲となるほどのヒットを飛ばした。

小沢健二 featuring スチャダラパー – 今夜はブギー・バック(nice vocal)

オリジナルアルバムを2002年と2006年にリリースしているものの、1998年にシングル“春にして君を想う”をリリース後、歌手活動を実質活動停止。以降テレビ出演を一切控え、以降は環境問題活動家としての活動を中心に行っていた。

しかし2002年には、ニューヨークの今の音として(全てNY録音)R&BやAORに傾倒した4thアルバム『Eclectic』をリリース。この前にアメリカのレーベル、〈モータウン〉と契約し、1999年にマーヴィン・ゲイの生誕60周年を記念したトリビュート・アルバム『Marvin is 60』に“Got To Give It Up”の日本語詞カヴァーで日本盤のみながら参加している。

Got To Give It Up/小沢健二

そして2010年、突如歌手活動を本格的に再開。同年5月~6月にライブツアー<ひふみよ>を敢行した。2010年代以降は断続的にライブを行っており、昨年は6年ぶりの全国ツアー<魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ>を開催した。

昨年BEAMS 40周年記念プロジェクトの第一弾『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』では、戸川純、森高千里、野宮真貴、クラムボン、sasakure.UK feat. 初音ミク、チームしゃちほこ、tofubeats・仮谷せいら、YONCE(Suchmos)らアーティストたちが“今夜はブギー・バック”をカバーしている。

TOKYO CULTURE STORY|今夜はブギー・バック(smooth rap) in 40 YEARS OF TOKYO FASHION & MUSIC|presented by BEAMS

今回行われたWebイベント「小沢健二AMA 私の並行世界」は、小沢健二が特設ページ内のチャットに登場し、テキストによる公開リアルタイムチャットの形でファンとコミュニケーションをとるというもの。チャット内で小沢健二が日本で気になっている人を聞かれた際には、ceroやneco眠るの名前が挙がり、さらには新木場スタジオコーストで神聖かまってちゃんを見たこと、ぼくのりりっくのぼうよみのライブには間に合わなかったことも語られた。

また、収録曲の“流動体”でアームのギターを使おうと思っていたら持ってくるのを忘れてとあるバンドからジャズマスターを借りたというエピソードも告白。そのバンドの名前はシングルのスペシャルサンクス欄に書かれているのだが、SEKAI NO OWARIでほぼ間違いないだろうと話題にもなっている。

“流動体について”は1998年リリースされた“春にして君を想う”から19年ぶりのシングル。本日2月21日(火)に突如掲載された本人デザインの巨大な新聞広告と共に発売が解禁された。

今作に収録される“流動体について”は、6年ぶりに2016年5月25日から6月27日かけて行われた全国ツアー<魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ>において7曲披露された新曲 中1曲をCDとして発売! また“神秘的”2012年に東京オペラシティにて12日間行われたコンサート<東京 街が奏でる>にて披露された楽曲がCD化されている。

早速本日各レコード店にCDが入荷し、購入が可能となっているのだが、すでに売り切れとなっている店舗もあるようだ……。