結成約20年を経てもいまだ衰えることのないその創造性で2008年には『Snowflake Midnight』と 姉妹アルバム『Strange Attractor』という2枚の傑作を同時に発売したマーキュリー・レヴ。それから7年経つ今年9月に、待望の8作目となる新作『ザ・ライト・イン・ユー』を発売することが決定した! 

2013年秋から制作を開始した今作はバンドが〈Bella Union〉に移籍してから初となるリリースで、メンバーのグラスホッパー(G,Vo)とジョナサン・ドナヒュー(Vo,G)が初めて2人だけで手がけた作品。これまでレコーディング・メンバーとして裏方を支えていたデイヴ・フリッドマン(人気プロデューサーとしても活躍)とのスケジュールがあわなかったことから、10代の頃から親友である2人だけで作り上げることを決心したのだという。今作に期待できるものを問われたグラスホッパーは、次のように答えている。

「鉄製レゾネーター・マンドリン、ティンパニー、そりの鈴、それからあらゆるエレクトリック・ギター。ここ最近の最高傑作だよ。とてもビッグなサウンドさ!」

万華鏡のような驚くべき豊富なディテールが散りばめられているかと思えば、中には親密な静けさがあり、それがあわさってこの型破りのバンドが作り上げた最高の作品が完成している。その我を忘れたかのような上昇と、寒気がするような降下は、グラスホッパーとジョナサン・ドナヒューが経験した乱気流のような目まぐるしい人生のある一定期間が反映されている。精神的、肉体的不幸や転生、さらに新たな誕生(グラスホッパーは2014年に初めて父となった)に見舞われたことが、前作から7年ものギャップがあいてしまった要因のひとつでもあるのだ。

これについてとジョナサンは、「まるで別世界での体験のように、これまで確かだったものがみるみるうちに崩れていった。しかし、伝えるに値することは時として時間を要することがある。単に口走るわけにはいかないからね。今作の歌詞の大半は不安や悲しみに包まれた主人公についてのものなんだけど、アルバムが進むにつれて、やがて水面から光が差し込んでくるんだよ」と話す。

「ダライラマの名言のひとつに“幸せをつかむためには、少々の苦しみを経験する必要がある”っていうのがあるんだけど、僕にとって今作を表す最適の言葉だと思っているよ」と グラスホッパーが加えた。

そんな希望に満ちた今作から、リード楽曲“The Queen Of Swans”もあわせて公開になっている。

新作リリースを機に、2009年の<サマーソニック>以来遠ざかっている来日にも期待がかかる!

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