ジャスティン・ビーバーの最新アルバム『パーパス』が、いよいよリリース!! 今回はワン・ダイレクションの『Made In The A.M.』と同日発売。そのチャート対決にも注目が集まる今日この頃ですが、「ジャスティン・ビーバーってただのポップ・スターでしょ」「もう落ち目なんでしょ」と思っている人も、もしかしたらいたりするのでは? いやいや、それは全然違います。確かに、13~14年頃からお騒がせセレブとしてゴシップ誌を賑わすことも多かったジャスティンだけに、一時期はアーティスト活動もままならない状態だったのは事実。しかし現在は見事に復活。その音楽性はキャリアの頂点を迎えているのです。

ポイント①:シングル群がことごとくハイクオリティ。

何と言っても復活を印付けたのは、『パーパス』に向けてのハイクオリティなシングル群。その第1弾は、ジャック・ユー(JACK Ü)とのコラボで発表した“ホウェア・アー・ユー・ナウ”でした。ジャック・ユーはディプロとスクリレックによる、トラップやトワーク、ジューク、ムーンバートンなどを総ざらいするスーパー・ユニット。そこにジャスティンの歌声が加わった楽曲は、EDM的なキャッチーさも残しつつ、同時に単調な四つ打ちとは異なるビート感を前面に。(ちなみにディプロは12月に開催されるメジャー・レイザーとしての来日公演も目前!)

Skrillex and Diplo (JACK Ü ) – “Where Are Ü Now” with Justin Bieber

Jack Ü – Take Ü There feat. Kiesza

続く“ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?”は、ザ・ウィークエンドやミゲルら活躍著しいR&B勢ともリンクするかのような音にビートを加えた珠玉のエレクトロR&B。この曲では初めて英米での初登場1位を獲得。アメリカで男性ソロ・アーティストによる初登場1位の最年少記録を塗り替え、Spotifyの初週ストリーミング数でも新記録を樹立しています。

Justin Bieber – What Do You Mean?

The Weeknd – Can’t Feel My Face

そしてトロピカル&ハウシーな“ソーリー”には、スクリレックスと共になんとブラッド・ダイアモンズが参加。彼は〈4AD〉からリリースしたグライムスとの名曲“Phone Sex”でもお馴染みのインディ系才人で、ここでもジャスティンの攻めっぷりを強烈に感じられるはず。今回のジャスティン、やはり、ひと味もふた味も違うのです。

Justin Bieber – Sorry(Dance Video)

Blood Diamonds (feat. Grimes) – Phone Sex

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