いよいよ今月、装いも新たに再始動する<Hostess Club Weekender(以下、HCW)>。2月の同イベントではインディ音楽界屈指の愛され者=ベル・アンド・セバスチャンと、グラミー受賞直後となったセイント・ヴィンセントの2組を大トリに据えて見事ソールド・アウト、続いて<サマーソニック>の深夜枠で数万人規模を動員した<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER>を大成功させるなど、まさに有終の美(?)を飾ったかのように見えただけに、今回の開催発表に驚いた読者も多いかもしれません(実際、思わせぶりなティザー映像も公開されてましたし……)。

2015年11月開催Hostess Club Weekender、最新ティザー映像

先日ジュリア・ホルターの名前が追加されたことで、いよいよ全出演者のラインナップが明らかになったばかりですが、今回の<HCW>における大きな特徴は2つ。まず、これまでの「10組2日間1ステージ」というプログラムが少しアレンジされ、「1日あたり4組出演」に変更となりました。もうひとつは、過去の<HCW>を彩ってきた「カムバック組」がラインナップの半分……つまり、全8組中4組が2回目の<HCW>出演となることです。既視感のあるメンツばっかり……という声も聞こえてきそうですが、これは決してイベントのスケールダウンとか、予算縮小などのネガティヴな裏事情があったわけではありません。それに、アナウンスされている4組はご存知のとおり、ライヴに定評のある実力派。新編成、あるいは新作を引っさげて帰ってくるバンドも多く、3連休を締めくくる最高の音楽体験を約束してくれるでしょう。

そこで今回は、主催者である〈ホステス〉のボス=プラグ氏からのコメントと、「カムバック組」である4組の出演者とのショート・インタビュー、そして初登場にして話題沸騰なメルヴィンズの基本情報&見どころ――と、豪華3本立てで新章に突入(?)した<HCW>の魅力に迫ってみたいと思います!

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