＜FUJI ROCK FESTIVAL’14＞
2014.07.27（SUN）
THE POGUES＠GREEN STAGE

ごめんね、これで終わり

今年の＜フジロック＞、グリーンステージのクロージング・アクトを務めたザ・ポーグス。先月、解散を表明したこのバンドのひょっとしたら日本ではラスト・スタンドになるかもしれないこのライヴ。にも関わらず、酒とタバコがお似合いのこのバンド「らしい」酔いどれへべれけっぷりは変わらずで、ヴォーカルのシェイン・マガウアンはその呂律の危ないしゃがれ声で酒をあおり、タバコをふかして、そしてがなるように歌う。決して否定的な意味ではなく、老成した彼らが演奏するケルト音楽を基調としたアイリッシュ・パンクはぎこちなく、憂いを帯びた哀愁とそれを笑い飛ばす可笑しさがある。アンコールなし、「ごめんね、これで終わり」と直後締めた日高大将の言葉には彼らのラストを代弁しているような余韻を感じた。

（text by Yu Nakazato）

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