「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたメタルダンスユニット・BABYMETALが8月10日(土)幕張メッセで行われた『SUMMER SONIC 2013』のRAINBOW STAGEに出演した。

この日は「神バンド」と呼ばれる生バンドによるテクニカルな演奏が聴けるということで、サウンドチェックの段階で既に会場は興奮の渦に巻き込まれていた。そして、ステージ後ろのビジョンに映し出されるローマ数字のカウントダウンのあと、「メタルは正義、そしてカワイイも正義」というキツネ様のお告げを受けてBABYMETALのショーが幕を開ける。神バンドのメンバーに続いて、1歩1歩ゆっくりとステージ中央へと歩みを進めたBABYMETALの3人が、纏っていたビッグタオルを振り払ったのを合図に1曲目「BABYMETAL DEATH」が始まる。これは、初見の人も多いであろうサマソニのオーディエンスへ向けて、ご挨拶代わりの1曲。立ち昇るスモーク、性急に瞬くライティング、そして3人の凛とした立ち姿に、フロアは拳を突き上げ、水を振り撒きながら応える。続く最新シングル「メギツネ」は、歌曲「さくらさくら」を引用したブレイクダウンパートのフレーズからスタート。間奏でSU-METALは狐の面を顔の前にすっとかざし、まるで能役者のようにその場に立ち尽くす。そして、間奏が終わる直前に面を外すと、そこにはこれまでに見たことがないようなキリッとした流し目と妖艶な色気を漂わせるSU-METALの顔が現れるという、思わず息を呑むような一幕があった。