2012年にロバート・グラスパーが発表した『Black Radio』が起爆剤となり、気づけばノラ・ジョーンズがデビューしたとき以来の盛り上がりを見せている近年のジャズ・シーン。さらに2014年の今年は名門〈ブルーノート〉の創立75周年。満を持してのタイミングで、21世紀以降のシーンを網羅した世界初のジャズ本「Jazz The New Chapter〜ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平」が発売された。

本書では、いまや時代の寵児となったロバート・グラスパーを中心とし、独自の進化を遂げる最新系のジャズを徹底解析。ホセ・ジェイムズやグレゴリー・ポーター、エスペランサ・スポルディングといった昨今の人気アーティストにもスポットを当てつつ、300枚を越えるディスク評と示唆に富んだインタビュー/テキストの数々で紹介していく。クロスオーバー化が進み、J・ディラやレディオヘッド、アニマル・コレクティヴやフライング・ロータスといった他ジャンルのアクトともナチュラルな感性でシンクロしていく現在のジャズ。その繋がりについても詳しく言及されている。

「ジャズmeetsヒップホップ格闘の歴史」、「シンガー・ソングライター化が進むフォーキーなジャズ」、「インターネット時代におけるジャズのあり方」「ゼロ年代以降の“グローカル・ジャズ”」など、近年の重要トピックもたっぷり紹介。既存のイメージを根本から覆すであろう一冊、是非チェックしておこう!

Release Information

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タイトル:Jazz The New Chapter〜ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平
執筆陣:柳樂光隆、原雅明、吉本秀純、稲田利之、江利川侑介、北澤 敏、小浜文晶、小林栄一、廣瀬大輔、藤岡宇央、益子博之、山 本勇樹、吉田ヨウヘイ、四浦研治、若林恵、小熊俊哉
サイズ:B5判
ページ数:180ページ
価格:¥1,680(tax incl.)