ラムヴォーカルという唯一無二の武器とともに、表現者として独自のスタイルを追求するシシド・カフカ。Qeticでは彼女の活動を追い続け、そのスタンスやマインドに迫ってきた。

音楽活動を軸に、モデルやラジオ番組のパーソナリティなどにチャレンジするシシド・カフカの取り組みは、実に多面的だ。ドラムヴォーカルという表現スタイルも、その美しくしなやかな容姿からは一見想像できない。例えば、グリコ・プリッツのCMではじめて彼女の存在を知った視聴者の皆さんは、その容姿と表現のギャップに驚かされたことだろう。

そんなシシド・カフカの活動は、“羊の皮を被ったオオカミ”の異名で知られるイタリア車、アバルト(ABARTH)とオーバーラップする。アバルトは愛らしい外見ながら、走りは骨太かつ獰猛。そのルックスとスペックのミスマッチを以て、これまでに多くのクルマ好きたちを魅了してきた。アバルトに見られる“クオリティを最重要視した造り込みと性能の追求”は、多面性と意外性に富んでいるシシド・カフカとどこかシンクロするのだ。

これまでQeticは、シングルやアルバムといった作品ベースでシシド・カフカの魅力を紹介してきたが、今回は“こだわり”、“多面性”、“意外性”というキーワードを元に、新たな切り口のインタビューを行った。彼女が音楽以外の活動に取り組む理由、思わず「え?!」と声を上げてしまうギャップ、ライブ前のルーティンなどが明かされているので、表現以外にも素の表情を知っていただけると幸いだ。

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