私自身は何も考えてないっちゃ考えてないんです(笑)

––––先ほど、二階堂さんの言葉にもありましたが、本作の1つの大きなテーマとして「家族」というものがあります。二階堂さん自身が考える「家族」についてお聞かせください。

「家族」は当たり前であって当たり前じゃないものなのかなとは思っています。私自身は父親とそういう関係にある訳ではないし、父も母も健在です。でも、私は「家族」に定義はないと思っているんです。中学生のとき初めて本作の原作を読んだときも、あまり「男と女がこうだ」「家族の在り方はこうだ」と深く考えない時期だったからか、この2人(淳悟と花)の存在を違和感無くすんなり受け入れることが出来たんですよね。だから、その感覚は今でも変わらず、この2人の関係含め「家族」というものに対して定義はもしかしたらないのかなって思っています。

【インタビュー】二階堂ふみ、運命の作品=『私の男』にかける想いとは interview140613_nikaidoufumi_888

©2014「私の男」製作委員会

––––その淳悟と花の関係性において、家族の他にも恋、愛、情、欲と様々な言葉が浮かんできますが、二階堂さん自身の恋愛観をお聞かせください。

正直、私自身は何も考えてないっちゃ考えてないんです(笑)。恋愛において「こうでありたい」みたいのもあまりないですよ。面白い人と出会って、面白い人と恋愛して、楽しく毎日過ごせたらいいなって思っています。

––––あんまり苦しい恋とかはしたくないと。

したくないですねー。私自身はもう単純に「好き! ニコッ!」みたいなわかりやすいのがいいです(笑)。

【インタビュー】二階堂ふみ、運命の作品=『私の男』にかける想いとは interview140613_nikaidoufumi_488

©2014「私の男」製作委員会

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