今回は、先日公開されたKO KIMURAのロングインタビュー「日本DJ界のパイオニア。KO KIMURAが見てきた国内外クラブシーン30年史」の後編をお届けしたい。

昨年、DJ30周年という節目を迎えた日本DJ界のパイオニアKO KIMURAは、あくなきバイタリティから常に最前線を走り続け、現在もなおクラブシーンをリードし続ける日本を代表するDJである。

18才にしてプロDJとしてキャリアをスタート。19才で上京すると、西麻布界隈を中心に東京での活動を活発化させる。1989年にオープンした国内ナイトクラブシーンの原点でもある、芝浦GOLDを皮切りに、SPACE Lab YELLOW(以下、YELLOW)、WOMB、AIRといった、東京を代表とするクラブで自身のレギュラーパーティーを盛り上げ、同時に全国各地でもプレイ。また、活動は国内のみならず、アジア各国、ヨーロッパ、南米など、世界中のフロアから支持され続けている。

後編では前回に続き、移り変わりの早い音楽業界でKO KIMURAはいかようにして日本を代表するDJとなったのか。DJ・音楽家として30年以上活動するということ、この長いキャリアの中で見続けてきたクラブシーンについて。インタビューを通じて紐解いていく。さらに、常に最新のツールを使うこだわりや、KO KIMURAが考えるこれからのDJ・クラブシーンについても伺った。

Interview:KO KIMURA

国内DJプレイスタイルと海外DJプレイスタイル。

KO KIMURA

――KOさんはこれまでに中国、台湾、香港、韓国、マカオ、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタなどのアジアの都市のみならず、東欧や南米などワールドワイドにプレイを展開していますよね。昨年も海外ツアーに出ていましたよね。

昨年は毎年行っているスペインとフランスなどのヨーロッパや、久しぶりのグアムと南米にも行ってきました。海外に行くと、「こっちに移住したらどうだ?」とか言って頂けるので、「それもいいかな」と思うけど、僕は日本食や趣味のバイクやアニメなどが大好きなので、実際に引っ越しする事は余り考えないです。だけど、その嬉しい言葉は自分のやる気やモチベーションに変えています。

KO KIMURA

一時期このアー写を使用していましたが、もう何の人かわから無くなってきました。

でも、日本で不思議に感じるのは、リッチー・ホゥティンやダブファイア、ルチアーノ、リカルド・ヴィラロボスが来日すると、彼らのプレイをありがたがるのに、「なぜ日本人のDJが国内で同系統の選曲をするとウケないのか?」ということ。僕は海外と変わらない事をやっているつもりで、実際に海外の人を相手にするとウケるけど、地元ではウケない(笑)。以前、海外から東京に遊びに来たお客さんを連れて、「友達がDJしているからクラブに遊びに行こう!」って遊びに行った際に、日を間違えて目的とは別の、日本で人気のオシャレ歌物系パーティーに行った事があって……盛り上がっているけど、クラブ“カルチャー”とは言えない、酷い盛り上がり方で唖然としてしまって(笑)。友人達に「君達から見てこういう音楽の盛り上がりと、踊っている人を見てどう思う?」って聞いたら「これが噂に聞くアジアのストリップだろ? あのお立ち台で踊っている女の子はいくら位で買えるものなんだ?」なんて普通にバッサリ言われて……僕は絶対そんな風に言われるDJはしたくないなと思いました。

KO KIMURA

仕事後に沢山の人にサインを頼まれると、いい仕事したんだなと実感。

KO KIMURA

初の南米でのDJはコロンビア。この時はスクラッチライブ(Serato社)を使用。

やっぱり判っているお客さんを遊びに連れて行った際に、「このDJなら自分の国の最先端のクラブでも全然ウケるよ!」なんて思ってもらえる様なグローバルスタンダードなDJを常にしたいと思います。そういう志しを持ったDJが切磋琢磨していたら、いいシーンが出来ると思うんです。色気とお金ばかり追求していたら、クラブはただの出会いの場所だけになってしまって、シーンに面白みがなくなりますよね。

次ページ:現場でお客さんを見て、本当に格好良い曲を1番生かせる順番でかけて、それが解る人に届ける。

Mako Masaya

ライター

大学在学中、100~700人規模のパーティー及びインディーレーベルのイベント企画・運営をマンスリーで経験。その後、アパレルに特化した代理店、アパレルメーカー 、飲食運営、出版・制作会社に勤める。転職間の数か月に、ニート・フリーターも体験。そのすべてを経て、現在ひとりで音楽・地域誌、ムック本発行を中心に編集・物書、企業イベントコーディネーターに至る。 これまでの経緯から、多種多様なクリエイターと出会い自身は”編集・物書”・”イベントプランナー”だが、多岐にわたりクリエイティヴな活動をしている人、団体と共同体となり、多角的な視点から企画立案し、制作案件に挑戦。多種多様だが、すべてを通じて得た、貴重な『経験・体験・出会い』、そして産まれる”縁”。その繋がりを重んじ、縁を繋ぎ円にし、自らをソーシャル・デザイナーと名乗り、その円から、社会のデザインを試みている。

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