GLIM SPANKY
INTERVIEW

本気でロック!GLIM SPANKY初のフルアルバムリリース

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モデルの水原希子さんが出演するワゴンRのCMソングといえば、ジャニス・ジョップリンの“MOVE OVER”のカヴァー。あの強烈に耳に残る歌声は、GLIM SPANKY(グリム・スパンキー)の松尾レミさんだということは知っているであろうか? さらにドラマ『太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~』の主題歌や、朝の情報番組『スッキリ!!』での生出演に生演奏でGLIM SPANKYを聴いたことがある人も少なくないはず……!

GLIM SPANKYは長野県の同じ高校に通っていた松尾レミ(Vo、Gt)さんと亀本寛貴(Gt)さんが出会い2007年に結成。2014年ミニアルバム『焦燥』をリリースしメジャーデビューした男女2人組のロックユニット。「ジャニス・ジョプリンの再来」、「10年に1人の歌声」とも称される松尾レミさんの強烈なボーカルに、60年代~70年代のオーセンティック・ロックを基調としながらもあらゆるロックの要素を追求した2人独自のサウンドは一度聴いたらクセになってしまう。

そして7月22日(水)にはメジャーファーストフルアルバム『SUNRISE JOURNEY』がリリースされる。今作はヘビーなロックからポップなロック、そしてカントリー、フォーク、バラードまで詰め込まれ、2人が地元で結成した時から現在まで変わらずにロックで伝え続けてきたという想いを感じる物語のような作品であり、さらにこれからも伝え続けるという強い意志を感じ、次のリリースまでも期待したくなるアルバムだ。

7月11日から公開されているトリンドル玲奈さん、篠田麻里子さん、真野恵里菜さんのトリプルヒロインが出演するベストセラー小説映画『リアル鬼ごっこ』のイメージソングを担当し、さらに今年の<フジロック・フェスティバル(以下、フジロック)>では、初出演ながらレッドマーキーへの出演が発表されている。

今回は2人にGLIM SPANKYの結成経緯、メジャーファーストアルバム『SUNRISE JOURNEY』のことや『リアル鬼ごっこ』楽曲の制作話に、初出演となる<フジロック>へ対する想いなど……気になることを色々とお伺いしてきました!

GLIM SPANKY – “MOVE OVER” MV

Interview:GLIM SPANKY
[松尾レミ(Vo&Gt)、亀本寛貴(Gt)]

――まずGLIM SPANKY結成の経緯について教えてください。 

松尾レミ(以下、松尾) GLIM SPANKYは私が高校へ入学した時に、バンドで文化祭に出たかったのでメンバーを集めて文化祭へ出演したことがきっかけです。そのままバンドを続けたかったのですが文化祭が終わると、「文化祭に出演するためだけ。」という感じでメンバーはドラムと私だけになってしまいました。それでも次のライブがすでに決まっていたので校内中を探していた時に亀(本さん)と出会い、私が高校1年の11月に4人でGLIM SPANKYがはじまりました。

亀本寛貴(以下、亀本) 僕はバイトの先輩が先にGLIM SPANKYでベースをやっていて、その先輩に声をかけていただいたのがきっかけでした。レミさんは同じ学校だったので知っていましたが、どんな音楽が好きでどんな声を出すのかも知らず、そんな状態でスタジオに入りました(笑)。

松尾 私は先輩に亀がどんなギターを弾くか知らないので断ったんですけど……すでにスタジオに呼んでしまって!「お願いします…!」といった感じでした(笑)。

――いつから2人で活動することになったのでしょうか? 

松尾 私が大学に入るタイミングでした。亀はその時すでに名古屋の大学に入学していましたが、私は東京で本格的に音楽をやりたいと強い気持ちがあって「GLIM SPANKYを続けたい! 私東京に行くけど、一緒に行かないか……?」って言ったら大学やめて一緒に東京に来てくれたんですよ!

亀本 本気でバンドで食べていきたいと思っていましたが、本気でバンドをするなら最高のボーカルに出会えるか出会えないかはすごく重要。レミさん以上のボーカルはいませんでしたし、「絶対一緒にやった方がいい。人生をかける価値がある人だ!」と思ったので、東京に出る決意をしました。

――2人とも初めて組んだバンドで、音楽のために一緒に上京して人生をかける。凄い決断ですね。

亀本 レミさん以上のボーカリストがいないのは当然だと思いますし、絶対に世間に通用する歌声だと感じていたので、一緒に続けたら僕らはすごいミュージシャンになれる! と迷いはなかったです。

松尾 一緒に亀が来てくれて本当によかったと思っています! 私は小さい頃から美術系の大学に行きたいと決めていましたが、地元ではその話を出すだけで笑われましたし、ましてや音楽で生きていくなんて周りからは「目指すものではない」と言われ、その概念を越えないといけなくて……自分の意識を強く持っていないとダメなんです。だけどひとりでもんもんと悩むような環境ではありませんでした。私の父は当初は地元に就職することも日本の大学へ行くのも反対していましたが、「音楽をやるから東京に行く!」ーーそう決めたら応援してくれたので父の存在は大きかったです。

――地元や周りに無理だという概念があっても2人は音楽で勝負するという意識があったんですね。

亀本 そもそも音楽で生きていくということをまったく理解していませんでしたが、それでも漠然と音楽でやってやる! という気持ちで活動していました。地元にいる時は限られた情報しかありませんでしたけど「何も知らない」ことが逆にプラスに働いてくれたと感じています。

松尾 「音楽で成功する。」その気持ちだけで、東京でしっかりと真剣に格好いいことをやっていれば誰か大人が目を付けてくれるはずだろう。と根拠のない自信がありましたね。そうしたら、運良く<閃光ライオット>に出演してから活動が加速していろいろなライブに出演させてもらえるようになりました。

――今では全国各地を回り、キネマ倶楽部(以下、キネマ)のワンマンはソールドアウト。活動の幅はどんどん広がってきていますね。

松尾 やる場所の規模は大きくなってきて、さらに大きなイベントへの出演も決まってきているので嬉しくて感謝の気持ちで溢れています。だけど現状に満足はしたくないです。会場が大きくなってもいつも新しいスタートを切るような感覚ですね。

亀本 キネマのワンマンで600人ソールドアウトしたことや、大きなイベントに出演することが決まってきているのはとても嬉しいです。だけど同時に喜んでしまったことに対しての罪悪感を感じてしまって……「まだここで満足したらダメだ。」と自分に言い聞かせ続けながら活動をしています。

――さまざまなスタートを経てまた新たなスタート。今月はメジャーファーストアルバム『SUNRISE JOURNEY』が発売ですね!

松尾 1曲目の“焦燥”は私が17歳の時に初めて人に届ける意識で「大人になるということ」を題材に書き、一方で10曲目の“大人になったら”は今度は21歳の私が“焦燥”と同じテーマで書いた曲です。核として「大人になるということはどういうことなのか?」がテーマにあり、“焦燥”ではじまり“大人になったら”の今で完結するという構成にしましたが……完全な完成にはしたくないと思って、最後に“リアル鬼ごっこ”という新しい楽曲を入れることで次へ繋がるワクワク感、これからのスタートを予感させるアルバムにしました。

GLIM SPANKY ‐ “大人になったら” MV

次ページ:松尾「まさに自分が乗るべきバスがやってきて、今それに乗り込んだところ」

Mako Masaya

ライター

大学在学中、100~700人規模のパーティー及びインディーレーベルのイベント企画・運営をマンスリーで経験。その後、アパレルに特化した代理店、アパレルメーカー 、飲食運営、出版・制作会社に勤める。転職間の数か月に、ニート・フリーターも体験。そのすべてを経て、現在ひとりで音楽・地域誌、ムック本発行を中心に編集・物書、企業イベントコーディネーターに至る。 これまでの経緯から、多種多様なクリエイターと出会い自身は”編集・物書”・”イベントプランナー”だが、多岐にわたりクリエイティヴな活動をしている人、団体と共同体となり、多角的な視点から企画立案し、制作案件に挑戦。多種多様だが、すべてを通じて得た、貴重な『経験・体験・出会い』、そして産まれる”縁”。その繋がりを重んじ、縁を繋ぎ円にし、自らをソーシャル・デザイナーと名乗り、その円から、社会のデザインを試みている。

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