――クリスは、先日のVACANTのライヴではマイクなしで演奏をされたそうですね。それにはどんな意図があるんですか?

クリス 例えばAKB48のアリーナ・コンサートはすごい席が後ろだった場合、しっかりしたマイクやスピーカーがあったとしても、彼女たちというよりも大きなスクリーンを観て演奏を楽しむことが多くなってしまうよね? せっかくVacantという素晴らしい会場でやるからには会場に合った空間の活かし方をしたいと思ったし、なにより今回のライヴでは自分の気持ちをダイレクトに100%で伝えたいと思った。だからマイクやスピーカーを全部排除することに決めたんだ。

雄貴 リスナーの人にとってもなかなかマイクを通さない声をライヴで聴く機会がないと思うのですごい面白いなと思いました。ちなみに、うちらとやるときもマイクなしですか?

クリス 自分が歌うときはまたマイクなしでやろうと思ってるんだけど、もちろんガリレオとやるときは一緒に考えて決めたいと思ってるよ。

雄貴 マイクなしでやってみたいなって気持ちが強いですけどね。

クリス ベストな状態でライヴが出来るように今度じっくり話し合って決めようね。

雄貴 レコーディングのときも遊びでジャム・セッションをしたりしたんですけど、まさか本格的に一緒にやることになるとは思ってなかったんで、すごい楽しみです。

クリス 一緒にアルバムを作ったのに本格的にガリレオ・ガリレイと演奏したことがない事実がすごく変な感じだね(笑)。スゴクタノシミ。

ライヴで共演なるか?! Galileo Galilei – 愛を(POP ETC Cover)

――ではアルバムの話に移らせて頂きたいのですが、今作の『ALARMS』の素晴らしさをクリスの言葉で表現するとしたらそれはどんなものですか?

クリス そうだな、説明するのはすごく難しいんだけど、僕はガリレオ・ガリレイが非常に勇気のあるバンドだと思ってるんだ。それはこのアルバムを聴いて貰えばきっと分かると思うんだけど。と言うのも、自分たちが好きで影響受けた音楽を今までのファンに対してもそうだし、これからのファンに対してもしっかりと伝える挑戦をしているからなんだよね。実際に、このアルバムにはそれぞれの曲にいろんな方向性のサウンドが詰まっているし、多くのリスナーがいろんなものに興味を持つきっかけになる素晴らしいアルバムだと思ってるよ。

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