R&B DJとして96年に活動を始め、現在はエレクトロニック・ミュージックにもアプローチする他、プロデューサーとしても国内外の様々なアーティストに楽曲を提供する国内トップDJのひとり、DJ KOMORI。彼が〈マンハッタン・レコード〉とタッグを組んで歌モノR&Bを詰め込んだミックス作品『The Exclusives R&B Hits』は、古今東西の「いい曲」だけを集めたオイシ過ぎる内容が評判の人気シリーズだ。

最新作となる今回の『Vol.6』には、SWVをサンプリングした“You”を含む日本独自デビュー作を発表したばかりのジャズミン・シスターズやザック・ウォータース、ギャビーなどフレッシュな若手世代が多数登場! 同時にアンジー・ストーンのレア・リミックスなども収録され、相変わらず新旧ずらりと取り揃えた好ミックスになっている。また、キャシーやフェイス・エヴァンス、TLCなど毎回豪華な参加アーティストに驚かされるDJ KOMORIによるオリジナル曲には、Ne-Yoとの“Tonight”でも知られる若き歌姫ジェシカ・サンチェスと、アヴィーチーの“Three Million”の作詞者ネギンをフィーチャー。これがまた、シリーズ屈指のキラー・チューンなのだ。

自身の出世作であり、キャリアを共に歩んできた“ホーム”とも言えるシリーズの最新作や過去の思い出について、DJ KOMORI氏を直撃してみました!

Interview:DJ KOMORI

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――『Vol.6』の発売にあたって、まずは『Vol.1』から『Vol.5』までを振り返っていただけますか? シリーズの雰囲気も、回を追うごとに変わってきていると思うのですが。

このシリーズはもともと「アナログ・レコードを使ったミックスCD」というコンセプトで始まったんですけど、当初はアナログ・ヒットやDJがかけている人気曲をミックスするという企画だったものが、回を追うごとに「自分達から発信していこう」という形に変わっていって。たぶん、R&BのミックスCDにオリジナル曲を作って収録しようっていうのもこのシリーズが初めてで、「ここでしか聴けない曲を作る」っていうことは毎回意識しますね。そして今作では、海外の新人アーティストであるとか、こっちで作った楽曲であるとか、そういうものに対する比重が濃くなったと思います。あとはやっぱり、単純に「曲がいいもの」を発信していこう、ということは今回も大切にしていますね。

――今回のオリジナル曲 “Vacation”は、どんな風に出来た曲だったんでしょう?

候補のアーティストが何人かいて、その第一候補がジェシカ・サンチェスだったんです。他にはザック・ウォータース(本作の7曲目に“Over You”を収録)辺りの名前も挙がっていたんですけど。いわゆるベテランのR&Bシンガーではなくて、今の世代のシンガーとの曲にしたいっていう気持ちがありましたね。その中でも「ポップ色もありつつ、華やかな女性ヴォーカルのアーティストが欲しい」ということで、今回はジェシカ・サンチェスにお願いしました。まずは僕の方で曲を作って、それをソングライターのネギンに渡してやりとりをして、ある程度曲が出来たものを彼女に歌ってもらったという形ですね。

――その際に意識したことはありましたか。

ジェシカ・サンチェスって今19歳で、「アメリカン・アイドル」出身の女の子ですし、凄く元気な魅力があるので、そんな彼女の伸びやかなヴォーカルを生かしたものにしたいと思ったんです。実は最初はサビがもっとガールズ・ポップ風だったりもしたんですけど、最終的にはもっとスケールの大きい、彼女のいい部分が出るようなものにしました。シングルとして華やかな曲にしたかったんですよ。

DJ KOMORI – Vacation Feat. Jessica Sanchez (Official Lyric Video)

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