00年代初頭のR&Rリバイバル——ザ・リバティーンズやザ・ストロークス、アークティック・モンキーズを思わせるギターバンドのかっこよさを持ち、当時のムーヴメントがリアルタイムではなかった世代にとっても世界のインディーミュージックと共振する東京のインディーロックとして人気を拡大中のDYGL(デイグロー)。今回、ニューヨークでなんとストロークスのアルバート・ハモンドJr.、そして彼と共に数々のプロジェクトを手がけているガス・オバーグを迎えてレコーディングした1stフル・アルバム『Say Goodbye to Memory Den』を4月にリリース。ラフな勢いと洗練されたサウンドプロダクションが同居する傑作をものにしたDYGLが今回作成してくれたプレイリストのテーマは「車で聴きたい曲」。時代に関係なくいい曲をシェアしようとする彼らのメンタリティにも触れられるインタビューをお届けします。

Interview:DYGL
DYGLの車で聴きたい楽曲プレイリスト

【インタビュー】DYGLの車で聴きたい楽曲プレイリスト dygl-nyc-4-700x467

Akiyama “ちゃんと相思相愛でできたというところは嬉しく思ってます”

——アップデートされたロックンロールが鳴っている傑作だと思います。これはDYGLとして本格的にやっていこうという気概の現れなのかなと。

Nobuki Akiyama そうですね。アルバム制作まで結成から4年以上かかりましたが、その分色々なことを試したり経験する時間が持てたことは自分たちにとって必要なことだったと思います。改めて今自分たちが一番やりたい音楽をアルバムにまとめることができて、満足しています。

——アルバート・ハモンドJr.のプロデュースのいきさつは?

Akiyama 自分たちの好きな作品を手がけているエンジニアの候補を挙げて何人かに連絡をしていたのですが、ひょんなことから別の繋がりでお世話になっていた方にその候補の中の一人だったガス・オバーグを偶然紹介してもらったことがきっかけでした。彼がアルバートと仕事をしていて「一緒にプロデュースしてあげられるよ」と。実際なんで僕らとの仕事を受けてくれたのかレコーディング後に本人たちに聞いてみたのですが、僕らの送ったデモ音源を聴いた上で楽曲が良いと思ったから仕事を受けた、曲が良くなかったら仕事は受けない、それだけだよと言ってくれて。音楽を通してちゃんと相思相愛でできたというところは嬉しく思っています。

——意外と言ったら失礼ですけど、熱いアルバムだと思いました。特に1曲目の“Come Together”は、今、世界がどんどん閉じて行く方向の中、「そんなことは関係ない」っていうメッセージを受け取りました。

Akiyama 基本的に今回のアルバムの楽曲はもう少し時代性の関係ない、シンプルでタイムレスな感情を落とし込んでいる意識はありますが、“Come Together”に関して言えば、もう少しポストモダンみたいなところを意識して作った曲だったので、そう言ってもらえると面白いですね。ある時期から音楽なんかも繰り返し繰り返しだと考えられているようで、じゃあ60年代とも90年代とも違う2017年の自分たちは今どこにいるのか?という疑問にどう向き合うか。そこで敢えて“Come Together”という言葉を選んでみたつもりなんです。

Yosuke Shimonaka ボディブローを決められるアルバムになってたらいいなと思いますね。

——今、世の中的にギターが鳴ってるロックバンドはトレンドではなくなっていますが皆さん自身はどうですか?

Shimonaka ただ昔あったことを繰り返してるだけでもつまらないなと一方では思うので、どう新しい音楽を作っていけるかは自分たち的にはチャレンジだし、自分たちが新しいギターロックを作れたら一番かっこいいなと思ってます。

——ではプレイリストについてお聞きしていくんですが、「車で聴きたい曲」っていうテーマは誰から挙がってきたんですか?

Shimonaka 僕からです(笑)。

Akiyama 運転できるのはShimonakaだけなので(笑)

Shimonaka “自分たちが「車で聴きたい曲」に選ばれるとしたらすごく嬉しい”

——じゃあテーマを決めたShimonakaさんからお聞きします。

Shimonaka ヤードバーズとブラック・サバスは、完全にメタル好きからきてるんですけど、やっぱり車で聴くのはヘヴィなやつが好きなので。昨日ちょうどメタリカのインタビューで読んだんですけど、「車で聴けないアルバムはいいアルバムじゃない」って書いてたんで。そういう点で自分たちが「車で聴きたい曲」に選ばれるとしたらすごく嬉しいことなんですけど。

The Yardbirds – “Stroll On”

Black Sabath – “アイアン・マン”

——似合うと思いますよ。ザ・スリルズについては?

Shimonaka ドライブ感のある曲っていうだけじゃなくて、曲の開放感、気持ち良さっていう点で、ザ・スリルズの“サンタクルーズ”はコーラスや歌声とかメロディとか、全てがドライブに対して完璧な曲だと思ってます。

The Thrills – “Santa Cruz(You’re Not That Far)”

——確かに。それに運転する人は眠くなると困るし。

Shimonaka それが、Kachiくんがよくツアー中に車内でDJをしてくれるんですけど、眠らせにかかる曲が多くて(笑)。

Yotaro Kachi そんな意識は全然。僕が選ぶ曲がShimonakaくん曰く、必ずシンセのフワーッとした音が入ってるって(笑)。

——今回選んでくれた3曲は眠らせに行ってないですね。

Kachi これはちょっと気をつけました、眠くならないように(笑)。R.E.M.とダイナソーJr.に関してはギターの音がカラッとしてるイメージがあって、やっぱドライブってアップテンポでカラッとしたのが合いそうだなと思って。

R.E.M.– “Radio Free Europe”

Dinosaur Jr – “The Wagon”

続きはmysoundで読む!

EVENT INFORMATION

<DYGL x Only Real>

【インタビュー】DYGLの車で聴きたい楽曲プレイリスト flyer-700x700
2017.02.18(土)
OPEN 18:00/START 19:00
Shibuya WWW X
ADV ¥4,000(1ドリンク別)
詳細はこちら

RELEASE INFORMATION

Say Goodbye to Memory Den

2017.04.19(水)
DYGL
¥2,500(tax incl.)
詳細はこちら