――登場人物が多い印象をうけました。作者からみた見どころは、どんなところですか?

この本の登場人物たちは、もちろん、自分の仲良しであるマクラちゃんたちと、おふとんのくにへやってくるわけですが、みんなで遊んだり、何かをつくったりしてるとき、自分の物っていうことにあまり執着してません。たまに枕が他の子の枕と入れ替わったりして、でも、いっしょに何かをつくりあげたり助けあったりしているんです。そして、おとこのこもおんなのこも、関係なくみんなが仲良し、みたいな平和の象徴というか…いわば理想の世界。小さい頃に読んだ物、読み聞かせしてもらったものって一生残るし、そういうものひとつひとつがその子の「常識」として編み上がっていくとおもうので、この仲良く、たのしく、変な執着をもたず、たすけあって、お化けにもたちむかう、みたいな感覚が脳裏に残ってほしいなあ…と。大人のひとが読んでも、たのし〜気分でおやすみいただけたらいいなあ…という想いを込めてます(笑)。

飛躍を続けるアーティストD[di:](ディー)が語る! 新作絵本『おふとんのくに』と、思い描く未来への野望 interview131114_d_sub1

――できたての絵本を見た時の感想はいかがでしたか?

率直に「これはいいもんできた!」って思いました。次作の構想まで浮かんじゃったりして。絵本作りは楽しいなって改めて思いましたね。あと、子供たちがどんな反応してくれるかな〜ってワクワクしてました。で、担当さんが読者モニターさんに読んでもらって感想とかいただいてもらったんですけど、オビにもいれましたが、寝かしつけるとき、「おふとんとんねるできたよ」と声をかけると、「やったー!」っとベッドに走ってきます。ーとか、最高の感想もらったなあ〜って。嬉しかったですねえ。

――今回の作品で、最も表現したかったことは?

「寝る事は楽しい!」、「お布団はたのしい!」それに尽きます。帯にもあるように、寝かしつけるのに困っているお母さんって本当に多いそうなので、この絵本で読み聞かせをして、より多くの子供たちが、家族との寝る前のひとときを楽しんで欲しいなと思います。この本ができるきっかけとなった姪っ子たちにはまだ見せられていないんですけど、ちゃんと読み聞かせてみて、どんな反応が見れるのか楽しみです。

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