――ちょっと大げさかもしれないですけど、エレファントカシマシの“ガストロンジャー”とか、Mr. Childrenの“終わりなき旅”のような言葉の強さがありますよね。

歌を作っている限りは、今挙げてもらったような曲たちみたいなパワーを生み出したいというイメージを持ってやっているので、それぐらい大きい曲にたとえてもらった方がうれしいですね。

――サウンド面はどうですか?

自分たちが元々持っているネタでしか勝負しないというテーマもあったので、その中で工夫できること……転調とかリズムパターンとかは死ぬほど試しましたね。

――先ほども仰ってましたけど、この転調はびっくりしますよね。

めっちゃ強引ですからね(笑)。でも、けっこう面白いと思っています。

――そして、カップリングの“鬼殺し”。

“鬼殺し”ってコンビニで一番安い酒なんですよ。それをステージでたまに飲むようになったらお客さんからも差し入れされるようになっちゃって。もうこれ以上出ないっていうところまで出し切って“花”を書いたんで、作り終えた後のスッキリ感だけで書いたのがこの曲ですね。辛さの反動です(笑)。

――そのせいか、ストレートで格好良い曲ですね。

ありがとうございます。最近、海外のロックンロールバンドってヴィンテージ・トラブルみたいに懐古的なことをやっている人たちしかいないし、日本のロックンロールバンドはもっといないって感じなので、リフ一発で勝負する曲を大事に作りたかったですよね。

――ポップでキャッチーな“Dreamers Song”と、前作収録の“Trash Blues”のバンドバージョンも含めて、曲数以上に特盛り感のあるシングルになっていると思います。

“花”を軸にして作ってはいますけど、カップリング曲の濃さは意識したし、このシングルを買ってもらうことでフラッドの幅みたいなものを絶対感じてもらえると思います。フラッドにもっと踏み込んでもらえるきっかけになるシングルではありますね。

――ところで、来年は結成10周年ですけど、何か予定していることは?

もう決まっているので早く発表したいんですよ! フラッドが背負っている悲壮感みたいなものは曲ににじみ出ちゃっていると思うのであまり隠せないんですけど、イベントとか次のリリースの流れでは楽しいモードを出したいなと思っていますね。

――今日話を聞いて思いましたけど、佐々木さんの言う「ロックンロール」って、サウンド以上にアティチュードのことを指しているんですね。

そうですね。ロックンロールの「ロール」は、「進化させ続ける」っていうイメージのほうが面白いと思うんですよ。もちろん、過去のロックンロールを再現している格好良いバンドはたくさんいるし僕も好きですけど、これから10年経った時に、「10年前のフラッドがロックンロールの新しい旗を立てたよね」って言わせたいと思ってやっています。

a flood of circle – Dancing Zombiez

EVENT INFORMATION

AFOC presents VS tour “BATTLE ROYAL 2015”

2015.11.20(金)
OPEN 18:00/START 19:00
なんばHatch
ADV ¥3,300(1ドリンク別)
LINE UP:a flood of circle、グッドモーニングアメリカ

2015.11.22(日)
OPEN 17:00/START 18:00
名古屋DIAMOND HALL
ADV ¥3,300(1ドリンク別)
LINE UP:a flood of circle、HEY-SMITH

2015.11.27(金)
OPEN 18:00/START 19:00
Zepp DiverCity TOKYO
ADV ¥3,300(1ドリンク別)
LINE UP:a flood of circle、9mm Parabellum Bullet

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RELEASE INFORMATION

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text & interview by Daishi “DA” Ato