アッという間に夏も終わり、朝や夜なんかはもう肌寒くなってきましね。そんな時、飲みたくなるのが暖かいコーヒー。アイスコーヒーももちろん美味しいですが、やっぱりコーヒーはホットが一番美味しい、と思うわけです。

そんなコーヒーですが、皆さん、そもそもコーヒーがどこで生まれ、どう広がったのか、ご存知ですか? さらには、サードウェーブ(第3次コーヒーブーム)って言葉はよく聞くけど、正直なんだかよくわってない、てな方いませんか?

世界的なコーヒーの年度初めが、10月であることから、国際コーヒー機関も、2015年から10月1日を「International Coffee Day」、つまり「コーヒーの日」に定めることに。そこで今回、コーヒーの歴史や、コーヒーブームの推移、また次にくるかもしれない、新たなブームについてご紹介しちゃいます!

2つのコーヒーの起源

①エチオピアの羊飼いカルディが、コーヒーの実を口にした山羊が元気になる様子を見て、コーヒーを発見。

②イスラム教の聖者シーク・オマールが、鳥がコーヒーの実をついばんでいるのを見て発見、病人を救う飲料として使用。

①については耳にしたことがありましたが、②については初耳でした。病人を救う飲料として使用されていたなんて。調べてみると、過去にはシーボルトがコーヒーは長寿をもたらす良薬である、と勧めたりするなど、医師のお墨付きの飲料だった歴史があることがわかりました。コーヒーチェーン店で、コーヒーを受けとる際、スタッフの方との会話のきっかけにしてみてもらっても結構ですよ。

コーヒーブームの推移

①第1次コーヒーブーム〜インスタントコーヒー登場〜

1960年にコーヒー生豆が、翌年にはインスタントコーヒーの輸入が自由化。ネスレをはじめとした、国内外のメーカーが日本で製造や販売を開始し、激しい市場争いの幕開けとなりました。コーヒーはテレビコマーシャルに乗って一大ブームとなり家庭に浸透していきました。

②第2次コーヒーブーム〜アメリカ発コーヒー到来〜

1996年、銀座にスターバックス コーヒー1号店がオープン。テイクアウトスタイルや、様々なトッピングを施すスタイルなどが人気に。翌1997年には同じ銀座でタリーズコーヒーがオープンするなど、アメリカ・シアトル発のコーヒーチェーンがブームとなりました。

③第3次コーヒーブーム〜安くて美味しいorじっくり〜

2008年、マクドナルドの100円コーヒーが登場。「美味しくて安い」コーヒーが市場を席巻し、その後コンビニコーヒーへと受け継がれます。一方ブルーボトルコーヒーが代表する「1杯をじっくり味わう」スタイルも台頭。コーヒーの楽しみ方は多様化しています。

ここまでが、現在までの日本におけるコーヒーブームの推移です。こう見ると銀座が日本における、コーヒーの重要な地であることがわかります。また、コンビニでコーヒーを買う、というスタイルが急速に浸透していったのもここ数年のこと。出勤前に買ったり、休憩時に購入される方も多いのではないでしょうか。安いですけど、美味しいですもんね。

そして、今、第4次コーヒーブームの本命とされているコーヒーがあります。それが、カフェインレス(デカフェ)です!

第4次コーヒーブームの本命、デカフェとは?

デカフェとは、水に浸すなどして、カフェインを取り除いたコーヒー豆で淹れたコーヒーのこと。「カフェインレスコーヒー」とも呼ばれています。健康志向の高まりを受け、妊娠中や授乳中の女性をはじめ、カフェインの摂取を気にする人などが中心となり、デカフェ人気がじわじわと広まってきています! なんでもデカフェの専門店も出てきているそうで、コーヒー好きとしては、見逃せない動きとなりそうです……!

私達の生活に寄り添うコーヒー。知っているようで知らないことがとても多く、今回調べてみて沢山の発見がありました。詳しくはご紹介しませんでしたが、妊娠中も2〜3杯程度であれば飲んでも問題ないことや、コーヒーには、心疾患や脳卒中などの死亡リスクを低減させる研究データもあることなど、まだまだ知らないことばかり。正しく理解して、楽しくコーヒーを味わいたいですね。とりあえず、「次はデカフェ」だけでもマスターしときましょう!

edit by Qetic