諏訪綾子は、あるがままの素材を変化させ、価値を高め、驚くべき創造物を生み出すアーティストだ。それは我々の感覚に感激を呼び起こす。—アラン・デュカス

川県出身のアーティスト、諏訪綾子による書籍『フードクリエイション 感覚であじわう 感情のテイスト』が5月に発刊された。諏訪が活動のなかで提案しているのは、栄養源でもエネルギー源でもない、グルメでも美食でもない、日常的な役割を超えた、新しい食のかたち。

代表作である『感覚であじわう感情のテイスト』は、「美味しい」や「まずい」といった味ではなく、たべものを感情としてあじわうという作品で、『ときめきのテイスト』や『痛快さのテイスト』など101種類の感情のテイストが用意。

「感覚であじわう 感情のテイスト」/2008年(Photo Credits:Hiroshi Iwasaki)

それらのメニューは様々な場所で突然現れては消えるレストラン「ゲリラレストラン」で振る舞われる。ゲリラレストランとは『感覚であじわう感情のテイスト』のフルコースをあじわうフードパフォーマンス。フードそのものにとどまらず空間や時間も含めた、シチュエイションを作り上げることで、未知の食体験を提供。

「ゲリラレストラン UNDER THE ROOF」/Direktorenhaus、ベルリン、ドイツ/2012年(Photo Credits:David Nassim of www.fizzfoto.eu)

また、諏訪が主宰する企業やブランドなどの特定のコンセプトを「食」で伝える活動、「フードクリエイション」では、ゲストや顧客にメッセージを伝えるための食「コンセプトフード」というスタイルを確立し、クリスチャン・ディオールやヴーヴ・クリコなど世界的な企業とのコラボレーションを実現させている

「taste of GUCCI」/2011年(Photo Credits:Hiroshi Iwasaki)

本書は初期に発表した作品から最新作に至るまで諏訪綾子の活動の全容を収めた、まさにフルコースといえる内容。まずは目で、想像のあじわいをお楽しみあれ。

Profile:諏訪綾子(すわ・あやこ)

アーティスト/フードクリエイション主宰。石川県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、2006年よりフードクリエイションの活動を開始。2008年に金沢21世紀美術館で初の個展<食のデザイン展 感覚であじわう感情のテイスト>を開催。現在までに東京、福岡、シンガポール、パリ、香港、台北、ベルリンなど、国内外でパフォーマンス「ゲリラレストラン」を行っている。人間の本能的な欲望、好奇心、進化をテーマにした食の表現で、美食でもグルメでもない、栄養源でもエネルギー源でもない、新たな食の価値を提案している。

Event Information

好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム フードクリエイション+東京大学総合研究博物館
2014.10.13(月)@金沢21世紀美術館

Release Information

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