今までのキャリアを全てぶつけた―浅野忠信
15歳で原作と出会った時から“運命”の役―二階堂ふみ

野忠信と二階堂ふみが、禁断の愛に挑む。待望されながらも刺激的なテーマと極限的な舞台設定から映像化不可能といわれた直木賞受賞作『私の男』の映像が遂に初解禁された。

冒頭に映し出される、流氷の壮大なロケーションは圧巻! 奇跡的なタイミングで接岸した流氷上での撮影こそ、映像化不可能といわれた理由のひとつ。流氷の軋む音が、人間の悲鳴のように鳴り響く。その流氷を突き進む二階堂ふみの映像から、浅野忠信演じる淳悟と、二階堂ふみ演じる花の禁断の愛を予見させる映像が随所に! 16㎜、35㎜、デジタルと撮影機材を使い分けたという映像の美しさ、世界的ミュージシャンであるジム・オルークが手掛けた音楽、二階堂の魂の叫び…今年最大の美しくも切ない衝撃作に、心を激しく揺さぶられる! 特報のラスト、二階堂ふみは本作の撮影で3回も流氷に飛び込み、その女優魂に、熊切監督をはじめスタッフを驚かせている。

Introduction

冬のオホーツク海、純白の流氷の上で起きた殺人事件。
暗い北の海から逃げるように出て行く父と娘は互いに深い喪失と、
ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた…。

10歳で孤児となった少女・花は、遠縁にあたる青年・淳悟に引き取られる。孤独なふたりは、北海道紋別の田舎町で寄り添うように生活を送っていた…。理屈を超えた禁断の愛のかたち。オホーツク海の流氷が魅せる一大スペクタクル。その刺激的なテーマと極限的な舞台設定から、映像化不可能と言われた桜庭一樹による40万部超のベストセラー小説『私の男』。第138回直木賞を受賞した本作の映画化が、タイミングが違えば決して叶うことのなかった“運命”のキャストによって遂に実現! 憂いと影を帯びながらも、どこか優雅な男「淳悟」を演じるのは、日本を代表する役者としてますますその演技と活動の幅を拡げている浅野忠信。昨年、俳優生活25周年を迎えた浅野は、「今までのキャリアをぶつけるのにこれ以上のものはなく、自分にしかできない役」という覚悟と意気込みで本作に挑んでいる。そして、孤児となり淳悟に引き取られる少女「花」を演じるのは、16歳にしてヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞を受賞した二階堂ふみ。本作は、二階堂が18歳になるのを待ってクランクイン。自身も“運命の役”と語り、10代とは思えない妖艶さで、体当たりの演技を披露している。監督は、『海炭市叙景』、『夏の終り』などその緻密な心理描写と美しい映像表現が国内外で高く評価されている熊切和嘉。「禁断のラブストーリー」にして、流氷の上での殺人事件を発端とする映画的スリルと興奮に満ちた「至高のサスペンス」に仕上がっている。 

映画『私の男』

6月14日(土)新宿ピカデリーほか全国公開!
監督:熊切和嘉 
原作:「私の男」(桜庭一樹/文春文庫刊)
出演:浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤 竜也
(C)2014「私の男」製作委員会