国際交流基金アジアセンターpresents<CROSSCUT ASIA #02 熱風!フィリピン>が東京国際映画祭で開催される。アジア有数の映画大国として世界から注目されるフィリピンの映画の数々。その中でも、世界三大映画祭とされるカンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭で受賞歴がある、フィリピンの映画監督、ブリランテ・メンドーサ作品の一挙公開は注目!

監督自身が来日することも決定しているうえに、来場者には中田秀夫監督(『リング』)と石坂健治プログラミング・ディレクターの30年ぶりの再会対談や、辛酸なめ子さんのフィリピン滞在記などが載ったブックレットをプレゼント! お見逃しなく!

罠(わな)~被災地に生きる(2015)

来日ゲスト:ブリランテ・メンドーサ(監督)、ロレト F.カスティリョ(製作)、エエロン・リヴェラ(俳優)

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監督:ブリランテ・メンドーサ
製作:ロレト・F・カスティリョ
脚本:メリー・ハネリン・ジョイ・アリピオ
撮影監督:オディッシイ・フローレス
編集:カッツ・セラオン
キャスト:ノラ・オーノール、フリオ・ディアス、アーロン・リベラ

ストーリー

2013年11月、巨大台風ヨランダがフィリピンを直撃して大災害をもたらした。舞台はフィリピン中部、レイテ島北東部の海岸に面した都市タクロバン。台風ヨランダの直撃で甚大な被害を受け、6000人を超える死者が出た町である。台風のあとも商店の襲撃や救援物資の略奪が相次いだため、ベニグノ・アキノ大統領が非常事態宣言を出したことでも知られる。本作はタクロバンの被災地に住む3人、べべス、ラリー、アーウィンの厳しい日常を追ったメンドーサの最新作。カンヌ国際映画祭2015「ある視点」部門スペシャル・メンション。
公式サイト
 

フォスター・チャイルド(2007)

来日ゲスト:ブリランテ・メンドーサ(監督)、ユージン・ドミンゴ(主演)

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監督:ブリランテ・メンドーサ
エグゼクティブ・プロデューサー:ロビー・タン
クリエイティブ・コンサルタント:アルマンド・ラオ
脚本:ラルストン・ジョエル・ジョバー
撮影監督:オディッシイ・フローレス
音楽:ジェロルド・タロッグ
編集:チャーリーベブス・ゴヘティア
音響:エマニュエル・クレメンテ
キャスト:チェリー・パイ・ピカチェ、ユージン・ドミンゴ、ジロ・マニオ、ダン・アルバロ、アルウィン・ウイティンコ、キエル・セグンド

ストーリー

ダドとテルマの夫婦にはジェラルドとユーリというふたりの子どもがいるが、テルマは里子(フォスター・チャイルド)に行く子を一時的に預かる仕事もしている。いまは3歳のジョンジョンを引き受けており、アメリカ人の里親が見つかるのを待っている。やがて希望者が見つかり、テルマは切なさを感じながらもジョンジョンを連れて引き渡しの場所に向かう…。フィリピンにおける里子の養育制度を扱ったメンドーサの長編第4作であり、メンドーサ・スタイルが確立された重要作。カンヌ国際映画祭2007監督週間出品。

お里帰り(2015)

来日ゲスト:キドラット・タヒミック(監督・主演)

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監督/美術:キドラット・タヒミック
撮影監督(16ミリ 1983年):ボーイ・ニゲス
撮影監督(ビデオ 2013年):リー・ブリオネス
撮影監督(ビデオ 2014年):キドラット・デ・ギア
衣装デザイン:カトリン・デ・ギア
音響:エド・デ・ギア
音楽(1979年):ロス・インディオス・デ・エスパナ
音楽(2015年):シャント
編集(1983年):チャーリー・フグント
編集(2015年):アビ・ララ
DCPコンバージョン:チャク・グッチェレス(VoyageFilms)
キャスト:キドラット・タヒミック、ジョージ・スタインバーグ、カワヤン・デ・ギア カトリン・デ・ギア、ヴァージニア・デ・ギア、ロペス・ナウヤク、ほか

ストーリー

『悪夢の香り』(77)や『トゥルンバ祭り』(83/TIFF87出品)、あるいは<大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ>への参加など、ジャンルを横断するアーティストとして日本でもお馴染みのキドラット・タヒミック。本作は久々の長編映像作品である。来たる2021年はマゼランによる「世界周航」500周年といわれるが、実はマゼランは旅の半ばで命を落としており、実際に世界一周を達成したのはマラッカ出身の奴隷エンリケであると主張するドキュ=ドラマであり、アジアの側から世界史を読み直す壮大な物語である。構想から30年余りを経てついに完成。ベルリン映画祭2015カリガリ賞受賞作。アジア・インディーズの父、タヒミックが28年ぶりにTIFF にやってくる!

EVENT INFORMATION

第28回東京国際映画祭

2015.10.22(木)〜2015.10.31(土)
六本木ヒルズ、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿、ほか
10月10日(土)よりticket boardにて発売開始

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edit by Qetic・Ayako Nakanome