の秋、日本へ初上陸する<レッドブル・ミュージック・アカデミー>は昨年創立15周年を迎えて、ドイツの人気映画監督とともに音楽家として生きることの真髄を描いた長編ドキュメンタリー映画『What Difference Does It Make? A Film About Making Music』を制作した。本作はブライアン・イーノ、エリカ・バドゥ、リー・ペリー、ナイル・ロジャース、Qティップ、ラキム、リッチー・ホウティンなどの人生を描き出しながら、音楽で生きる人々の日々の挑戦を写し出している。

現在、このフィルムの日本語字幕版が無料配信中(以下参照)。さらに本作品を詳しく解説した日本語版パンフレットが配布開始された。より深く作品を味わうためにぜひチェックしてみよう。映画の視聴ページからダウンロードできる。

『WHAT DIFFERENCE DOES IT MAKE?』

2013年の<レッドブル・ミュージック・アカデミー>開催地であるNYを舞台に、アカデミーに参加した若きアーティストの視点や音楽で生きることの葛藤と、すでに成功を収めた錚々たるアーティストたちが語る哲学的な思想を対比させながら、NYの風景を独特のカメラワークで織り成して、音楽と人生という普遍的で哲学的なテーマを90分間に凝縮させた映像作品。音楽の枠を超え、人生そのものにおける命題を追究しており、物語はアーティストによって語られる感情や経験に及び、音楽制作やパフォーマンス中の鮮明なイメージやリズミカルなコラージュ・シーンとともに展開されていく。例えば、シンセサイザーの師:マルコム・セシルやディスコ・シーンのパイオニア:トム・モ ールトンの神掛かった人生を垣間見る場面があれば、エリカ・バドゥによるブルックリン・ミ ュージアムのパブリック・レクチャーやディスコ&エレクトロ・ミュージックの父:ジョルジ オ・モロダーが世界初の DJセットを披露した「Deep Space:A Red Bull Music Academy Special」では音楽が直接的または間接的に人々を結びつけることを伝えている。映画のクライマックスは、地下鉄のシンガー:レロイ・ウェブが自身の選んだ人生の奇跡や哀愁を即興演奏で言葉に紡ぎ出す場面。音楽で人々に語りかける彼の美しい歌声は、はっきりとしたコントラストで殺風景な地下鉄に響き渡る。

配信日時:2014年2月18日(火)23時
出演:ブライアン・イーノ、エリカ・バドゥ、リー・ペリー、ナイル・ロジャース、Q ティップ、ラキム、 リッチー・ホウティン他
監督:ラルフ・シュメルバーグ
上映時間:90分

Event Information

Red Bull Music Academy Tokyo 2014
2014年秋開催!
参加者募集期間:2014.01.15(水)~03.18(火)