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貫井徳郎原作の小説「愚行録」の映画化作品で尾形役を務めた舞台、ドラマ、映画などで俳優として活躍する中村倫也さんにインタビュー。

面白エピソードたっぷりの俳優中村倫也さんとのインタビュー、いやはや最新出演映画『愚行録』では不自然?? いえいえ、中村さんと本作で演じる尾形のキャラクターだからこそ見えてくる『愚行録』は、とっても新鮮です! ※ちなみにインタビュー時、同じ質問をしてしまうという「愚行=愚かなこと」をしてしまいましたが、「……さっきめっちゃ言っちゃいました(笑)。ごめんなさい。」と、中村さんのキュートな優しさと切り返しで現場は終始和やかでした。

それでは中村さん! はじめに台本を読んだ時の感想を教えて下さい!

「最初は田中(妻夫木聡)と田向(小出恵介)の区別が付かなかったです……名前の……(笑)。」

そっ、そこですか……もっともっとエピソード教えてください!

「真ん中にあるミステリーという軸と一緒に、色々な人の人柄やその裏にあることを想像しながら読んだのが最初ですね。正直この作品の展開はどうなるんだろうと思いました。文字で読んでいてどうやって登場人物を切り取っていくんだろうと、すごく興味を持ちました。」

『愚行録』というタイトルさながら8人の登場人物の愚かさが垣間見える本作。未解決の殺人事件から1年、犯人の足取りを辿るために週刊誌記者の田中が、当時の関係者に取材をしていくものの……お互いの愚行がゆっくり混ざり合いながら、稀に見るミステリー映画へと変貌していきます。さて、早くも登場人物のちっちゃい見栄やウソが見え始め、“只今ジメジメ警報発令中”です!! 尾形は等身大でさっぱりしたキャラクターですが、尾形以外に共感したキャラクターはいますか?

「自分のキャラクター以外はいないですね、みんなクレイジーだなって(笑)。男性が田中と田向と渡辺(眞島秀和)で……尾形で良かった! って思いました(笑)。多分キャストの中で唯一、現場で一番和やかに芝居をしていました!」

【インタビュー】 New Movieのあの人 中村倫也、映画『愚行録』

映画全体に漂うジメジメ感とは打って変わって、撮影現場を和やかに過ごした中村さん。特に撮影監督のポーランド人、ピオトル・ニエミイスキさんとのエピソードでは……。

「ピオトル、すごいかわいい方なんですよ! 都合の悪いことは聞こえないフリをするんです(笑)。何年か前に『王妃の館』っていう映画でパリで3週間撮影したことがあるんですけど、スタッフも現地の人と日本人と半々で。なんとなくその現場を思い出しました。本作のカラコレも海外でしていますし、現場にそれまでなかった風が吹いてるなって感じはありました。英語は話せないですけど、ワクワクしながら毎回現場に行ってましたね! あのポーランド人笑わせてやるって思いながら(笑)。」

本作で長編商業映画デビューとなる監督の石川 慶。同じくポーランドの大学で映画を学んだ一人。「恨み」「嫉妬」など日本要素満載のストーリーに、インターナショナルな風を吹かせることで映画に独特の質感を与えています。

「とっても丁寧な方ですね。会ったらすぐ“このひと丁寧な人だ”って分かると思います(笑)。本当にちょっとしたニュアンスの、人と人の間にある空気の変化を敏感に察知していて、さっきと今何が違うんだろうって……モニター見てなるほどなと! そういう細かいディテールに神経を使うことが職人だと思うので、モノ作りしている空気感が心地よくて楽しかったです。贅沢な環境でしたね。」

自分の性格を「こういう作品だからこそ現場ではふざけてしまう、あまのじゃくなところがある。」と表現する中村さん。最後に尾形を演じる時もそうですが、役者として心がけていることとは?

「まず役って言うのは、役割っていう言葉が半分以上含まれていると思っています。作品において誰に何をもたらして、その人物を見ているお客さんに何を伝えたいのか。そこの部分をちゃんと把握することが、役作りの95%くらいかなと思います。その土台に自分の中の感覚だったり、ここを突いたら作品が広がるとか、お客さんをクスッとさせられるんじゃないかと。本番の時はそれを踏まえた上でフリーにしてやるんですけど、どの作品も役割を押さえることは大切にしています。ちゃんと準備をして、本番を楽しく遊ぶスタンスかもしれないですね。もし原作ファンの方が尾形ってもっとさ! って言われても、まったく僕の尾形はぶれない。誇れる尾形を作れたと思います。」

とっても楽しいインタビューでした! ありがとうございます!

【インタビュー】 New Movieのあの人 中村倫也、映画『愚行録』

Qeticの”あいつ”と記念撮影!

Profile:中村倫也(Tomoya Nakamura)

【インタビュー】 New Movieのあの人 中村倫也、映画『愚行録』
1986年12月24日、東京都出身。2005年『七人の弔』で俳優デビュー。主な出演映画に『SPINNING KITE』(13)『マエストロ!』(15)『ピース オブ ケイク』(15)『日本で一番悪い奴ら』(16)などがある。ドラマや舞台でも活躍し、初主演舞台「ヒストリーボーイズ」で第22回読売演劇大賞優秀男優賞受賞。今後も映画『3月のライオン』が2017年3月18日(土)【前編】/4月22日(土)【後編】公開、『先生!』が2017年秋公開、主演舞台「怒りをこめてふり返れ」が控えている。最新出演映画『愚行録』は2017年2月18日(土)から全国公開。

愚行録

2017年2月18日(土)から全国公開

出演:
妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、
臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、
中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満
原作:貫井徳郎「愚行録」(創元推理文庫刊) 
脚本:向井康介 音楽:大間々昂 監督・編集:石川慶
配給:ワーナーブラザーズ映画/オフィス北野

ストーリー:

世間を震撼させた一家惨殺事件から一年。週刊誌の記者である田中は、未だ犯人の捕まらない事件の真相に迫ろうと改めて取材を開始するが、関係者たちのインタビューから浮かび上がってきたのは、理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像だった。

詳細はこちら

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Text: Yoshito Seino
Photo: Kohichi Ogasahara
Hair&Make-up: Ryo Matsuda (Y’sC)
Stylist: Akihito Tokura (holy.)

Yoshito Seino

クリエイティブライター/ローカライゼーション・スペシャリスト

1985年生まれ。幼少期から映画を見始め、これまでロンドン、カンヌ、香港、東京国際映画祭等で取材。​​​言葉を通じて、映画の良さを伝えることに関心あり​。​最近はもっと違った自分を発見したいと思い、写真を撮られたり(モデル!?)してます​。​

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