2004年、ケンタッキー州のあるファストフード店で事件は起きた。警察官を名乗る男からの1本の電話により、従業員だった少女が窃盗の濡れ衣を着せられただけでなく、身体検査と称して裸にされ、性的行為を強要されたのだ。

“賠償額は6億円”、“訴えられたのは米大手ファストフード店”、“1本の電話で少女が裸にされた信じがたい事件”。全米に衝撃が走った、この信じられないような本当の事件を映画化した『コンプライアンス 服従の心理』が6月29日(土)より新宿シネマカリテにて公開される。本作を手がけた監督クレイグ・ゾベルは不合理極まりないこの事件を、“権威と服従の実験”で有名な[ミルグラム実験]と結び付けて映像化。善悪の判断を超えて人はなぜ権威に服従してしまうのか? という人間の本質に鋭く迫る。

『コンプライアンス 服従の心理』は<サンダンス映画祭>での上映を皮切りに世界各地で絶賛され、2012年末に発表された<ナショナル・ボード・オブ・レビュー>では、アン・ダウドが見事助演女優賞を獲得。さらに、「タイムアウトN.Y.」、「ヴィレッジ・ボイス」等、アメリカの有力カルチャー誌が選ぶ「2012年ベスト映画トップ10」にランクインを果たしている。

『コンプライアンス 服従の心理』

2013年6月29日(土)より新宿シネマカリテにて公開

2012年/アメリカ映画/90分/カラー/シネスコ/原題:Compliance R-15+
© 2012 Bad Cop Bad Cop Film Productions, LLC
製作・監督・脚本:クレイグ・ゾベル
撮影:アダム・ストーン「テイク・シェルター」
キャスト:アン・ダウド、リーマ・ウォーカー、パット・ヒーリー
配給:アット エンタテインメント
宣伝:ビーズインターナショナル