Posted on 2010/01/26 火 10:55 Music |
A Take-Away Show#41より:アーケイド・ファイア CC vincent moon
今海外で最も話題になっている最優良音楽コンテンツといえば、間違いなく<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>だ。パリ出身の映像監督、ヴィンセント・ムーン(Vincent Moon)が「ミュージックビデオの見直し」の提案を目的にプロデューサーのクライド(Chryde)とともに、フランス発音楽情報サイト<La Blogothèque>のコーナーとして2006年に立ち上げ、今となっては人気ミュージックビデオシリーズとして早耳の音楽ファンとアーティストから最も熱い眼差しを受けている。あなたもきっとどこかで、目にしたことがあるのではないだろうか。
アーティストがパリの路上や地下鉄、カフェなどに飛び出し、即興で演奏、手持ちカメラで撮影―そんなこれまでの常識を超えた、ファンとしては信じ難いまでの感動と震えを覚える映像の数々が無料配信されている。最小限の演出とワンテイクの撮影スタイルは視る者にとって「その場に自分がいる」かのようなリアルな感動を与え、心の琴線を弾いてやまない。そのような点でヴィンセント・ムーンが与えた影響は多大であり、MTV以降の新しい音楽PVの在り方を切り拓いたと絶賛されている。2006年の創立以降、4年間で100シリーズ以上が配信され、これまでR.E.M.やトム・ジョーンズ、ベイルート、アーケイド・ファイア、シガー・ロス、フェニックス、アニマル・コレクティヴ、ヴァンパイア・ウィークエンド、ザ・ナショナルなどメジャー/インディーを問わず多数のミュージシャンを撮影。その絶妙なアーティストのチョイスも人気の理由のひとつだ。
ヴィンセントは2008年より、遊牧民のごとくカメラひとつで世界を旅する生涯をかけたプロジェクト<ノマディック・フィルムメイキング>をスタートさせ、現地で出逢った音楽やパフォーマンス、ダンスなどのクリエーションと社会、テクノロジーをリンクさせた 映像を撮り続けている。2009年11月にはコペンハーゲンの国際映画祭で、ワールドプレミアとして公開された友川カズキのドキュメンタリー映画『花々の過失』(はなばなのかしつ、原題:La Faute des Fleurs – a portrait of Kazuki Tomokawa)で「Sound And Vision Award 2009」を受賞し、大きな話題を呼んだ。更に2009年にリリースされた話題の映画『オール・トゥモローズ・パーティーズ(ALL TOMORROW’S PARTIES)』でも撮影に参加する等、ATPの記録を残す映像クルーの常連である。
そんな旅する映像の吟遊詩人、ヴィンセント・ムーンとはどんな人物なのか?南米チリに滞在中のヴィンセントに今回特別にインタビューを行った。
A Take-Away Showより:シガー・ロス CC vincent moon
A Take-Away Show #82より:アニマル・コレクティヴ CC vincent moon
インタビューの時間を頂きありがとうございます!本当に嬉しいです。私自身も<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>の大ファンで、初めて見たエピソードが♯41, アーケイド・ファイアがエレベーターの中で演奏しているものでした。その映像に触れたときの言葉にならない感動や鳥肌が立った感覚は今でも忘れられませんし、私のその後の物の味方を変えてしまったように思います。自然の流れのまま、偶然として起こる出来事の美しさを体感するようになったきっかけでした。
早速質問になりますが、普段どのようにして<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>を撮影しているか教えていただけますか?あなたがディレクションする部分があるのか、それとも完全にアーティストに委ねて撮影しているものなのでしょうか?
こちらこそ。僕は普段一切メールインタビューは受けない主義なので以下の質問にすばやく回答しますね。
まず殆どのエピソードを撮影するときに限らず、思うに僕の人生の殆どは特に計画を立てて進んでいるものではないんです。未知への探求を恐れない意味でも、なるべく物事の進んでいくさまをそのまま見守っていき、演出をしないようにしているんです。「即興」であることの意味に魅力を感じるからこそ、大量の録画を5分の映像に編集するよりも僕が尊敬する人々とともにユニークな方法で触れあいながら物を作っていくことにエキサイトしています。自分の立場が、今この時代における「記録する立場」であるということには不思議な感じもしますね。今の時代はあらゆる「記録」が氾濫しすぎて、ピュアでオーガニックな人間関係が数少ないからこそ、記録者としての仕事は複雑で難しいことであるように思えます。
僕が常にミュージシャンに言っているのはとにかくユニークなものを共に作り上げましょう、ということなのです。そこにはプレッシャーは全く存在しません。なぜなら人生における経験や快楽のためだけに行っているからなのです。それはつまりあらゆる音楽ビジネスや社会が強要するルールや制限を忘れた詩的な交流なのです。
A Take-Away Show#97より:パトリック・ワトソン CC vincent moon
A Take-Away Showより:フェニックス CC vincent moon
<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>で撮影するアーティストはどのようにして選んでいるのですか?
とにかく音を聴いてライブに行くことですね。本当に好きな人を撮っているだけなんです。僕の映像は決しておおそれたものではないと思っていますし、ポットラッチ(チヌーク語で”贈与”の意味)として、アーティストへのギフトの意味でやっていることなんです。
撮影のロケーションやシチュエーションはどのようにして決定しているのですか?
自然のまま、起こったままが映像に映っていますね。ロケーションを選ぶ時間が十分ないこともありますし、少しだけアイデアがある場合もあります。先ほども言ったように、全て即興です。
<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>に限らずあなたの別プロジェクト <テンプラリー・エリアズ> や ご自身のブログ<フィウーメ・ナイツ>の映像は、日本語の「一期一会」という言葉を思い出させます。先日あなたもこれまでに何度も撮影しているギャスパー・クラウスが来日し、その演奏を下北沢で見ました。2mという至近距離で彼の演奏のエネルギーや美しさを体感しながら<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>の世界がそのまま再現されたような夢心地になったんです。良い意味で、この瞬間や感動は今、この場所でしか味わえないことなのだと。
あなたにとってアーティストや人々の「一度きり」の瞬間を捉え始めるきかっけは何だったのでしょうか?
僕は人間という生き物が間違いや失敗を積み重ねて生きていく様子、そして「今ここで、この場所で」の積み重ねこそ人間の人生であるという考えが大好きなんです。僕の持つすべてのエネルギーをそのような瞬間に捧げるということは、言葉の通り人生の祝福という行為であり、全ての瞬間を大切に想い、全ての出会いを最初で最後のものとして大切にしていくこと。僕が昨年プロジェクトを共にした友川さん(友川カズキ)が言っていたように、「別れ」というものは存在しないのです。生きていく上で存在しているのは「初めて」のことだけ。「死」も、別れではなく「初めての経験」なのですから。
Fiume Night04より:ギャスパー・クラウス CC vincent moon
これまで日本でも友川カズキや二階堂和美といったアーティストを撮影してこられましたね。いずれも素晴らしい映像でした!撮影のとき、日本はどのようにあなたをインスパイアしまたか?
日本という国は西洋人にとって特別な存在感があるのではないかと思います。未知な部分、不可能の要素、何が起きているか完全に理解することの不可能さ、というところでしょうか。
僕はそんなところがとにかく美しいと感じるんです。日本で心身ともに迷子になり、全てを理解できないまま、ただ感覚に私の魂を委ねて導かせていくことを愛してやみません。
僕たち人間が「たくさんの物事を知っている」という感覚を持ちがちな中で(もちろんこれは決して正しくありません)、一つの文化の中で迷子になるというのは至福の喜びです。想像力がもっともっと簡単に広がっていくんです。

A Take-Away Show#98より:友川カズキ CC vincent moon
これまでに撮影した<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>のエピソードで特に気に入っているものはありますか?
どうでしょう。常に変わっていくものですから。明日撮影するものかもしれないし、あまり気にしていないんです。
<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>を2006年にスタートしてから、これまでに成し遂げてきたものを見て、どのように感じていますか?今後撮影したいアーティストはいますか?
これから会ってみたい人、何かを共有したいという人達はまだまだ本当に沢山います。有名な人もいますが、殆どがまだ知られていない人達です。でもそれはどうでもいいことなんです。僕はただこの複雑な世界のあらゆる側面を、あらゆる文化から、あらゆる人とそのストーリーから学びたいのです。ここ最近はボリビアの歌手でLuzmila Carpioという人に魅了されています。
僕は今やっていることを、まだまだやめるつもりはありません。でももし僕が良い映像を撮れるようになったとき、そこが終着地点になるかもしれません。
あなたの次の行先はどちらですか?
今チリにいて、次にもうすぐボリビアに行きます。その後はアルゼンチン、ニューヨーク、3月にカンボジア、5月にバルセロナ、6月にエジプト…”人々に出会う”、それのみですね。
あなたの夢は何ですか?
多分、夢を見続けること、かな?
ありがとうございます!これからもあなたの映像を楽しみにしています!
1979年生まれ。パリ大学で写真を学ぶ。写真家のアシスタントを経て映像の世界へ入る。2006年プロデューサーのChryde(クライド)と共に<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ(The Take-Away Shows)>を立ち上げ、「ミュージックビデオの見直し」を提案。R.E.M.やトム・ジョーンズ、ベイルート、アーケード・ファイア、シガー・ロス、フェニックス、アニマル・コレクティブ、ヴァンパイア・ウィークエンド、ザ・ナショナル、二階堂和美などメジャー、インディーを問わず多数のミュージシャンを撮影。2008年からは、遊牧民のごとくカメラひとつで世界を旅する生涯をかけたプロジェクト<ノマディック・フィルムメイキング>をスタートさせ、現地で出逢った音楽やパフォーマンス、ダンスなどのクリエーションと社会、テクノロジーをリンクさせた映像を撮り続けている。
ヴィンセント・ムーン公式サイト vincentmoon.com
ザ・テイク・アウェイ・ショーズ takeawayshows.com
ヴィンセント・ムーン「ノマディック・フィルムメイキング」 temporaryareas.com
ヴィンセント・ムーンブログ fiumenights.com
R.E.M Supernatural Superserious supernaturalsuperserious.com
テンポラリー・コペンハーゲン temporarycopenhagen.com
友川カズキ ドキュメンタリー映画『花々の過失』公式サイト lafautedesfleurs.com
今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
そして貴重なヴィンセント・ムーンのインタビューが掲載されていますよ~~ RT Qetic 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
これって続いてるやつだったのか。すげーな。アーケイド・ファイアとかは配信で見たなぁ。 RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://bit.ly/8Djuq9
RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
彼の映像には生々しさと同時に品格がある。。アーティスト本来の魅力をただ映像に落とすという本来ミュージックビデオがそうあるべき形をとても洗練した形で提供してくれている様に思う。http://bit.ly/6awdjX
RT @NShnsk: これって続いてるやつだったのか。すげーな。アーケイド・ファイアとかは配信で見たなぁ。 RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://bit.ly/8Djuq9
RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
ヴィンセント・ムーンインタビュー http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
面白かった!まとまった作品集とかで観て観たい。 RT @NShnsk これって続いてるやつだったのか。すげーな。アーケイド・ファイアとかは配信で見たなぁ。 RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://bit.ly/8Djuq9
RT @anmyo: ヴィンセント・ムーンインタビュー http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
↓を撮ったのが彼です。『即興ワンテイクの<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>が音楽業界を変える!?旅する映像の吟遊詩人、ヴィンセント・ムーン特別インタビュー』 http://ow.ly/10vVK
RT @Qetic: 即興ワンテイクの<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>が音楽業界を変える!?… – http://tinyurl.com/yb9nlvy
仏映像監督ヴィンセント・ムーンのインタビュー。「旅する映像の吟遊詩人」だって。素敵じゃん!http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
現在ブエノスアイレスを放浪中の映像監督ヴィンセント・ムーン。彼が撮影したmogwaiの映画も今後リリース予定、大注目人物です!http://www.qetic.jp/featured/feature_music/16081.html
ヴィンセント・ムーン インタビュー。『Burning』早く観たいな。 http://bit.ly/8RaQZV
おお、あのTake away showsのヒトのインタビュー発見!Link: 「即興ワンテイクの<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>が音楽業界を変える!?旅する映像の吟遊詩人、ヴィンセント・ムーン特別インタビュー!」 http://bit.ly/b0EXWc
ヴィンセント・ムーンインタビュー http://bit.ly/8Q0f9J まだ30歳なのか。
若いですよね。RT @tww ヴィンセント・ムーンインタビュー http://bit.ly/8Q0f9J まだ30歳なのか。
RT @dexington: RT @NShnsk: これって続いてるやつだったのか。すげーな。アーケイド・ファイアとかは配信で見たなぁ。 RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://bit.ly/8Djuq9
[B!] 手持ちカメラで撮影した音楽ビデオを撮影してる人のインタビューhttp://takeawayshows.com/ http://bit.ly/aBJXFg 即興ワンテイクの<ザ・テイク・アウェイ・ショーズ>が音楽業界を変える!?旅する映像の吟遊詩人、ヴィンセント・ム…
RT @dexington: RT @NShnsk: これって続いてるやつだったのか。すげーな。アーケイド・ファイアとかは配信で見たなぁ。 RT @Qetic: 今、音楽業界で一番熱いコンテンツを作っている人です。http://bit.ly/8Djuq9
@1000DIGIKI Coucou Antonin! ca va? c'est un inverview de Moon mais en Jap! http://bit.ly/8Q0f9J sinon comment vas-tu?
[...] したフランス人映像監督ヴィンセント・ムーンの特別インタビュー記事がウェブマガジン『Qetic』にて公開されました。インタビューの中で友川カズキについてもふれられています。 C [...]