Posted on 2010/01/22 金 11:18 Music |
Photo by Jason Evans
トム・ヨーク、バトルスも絶賛するミニマル・エレクトロの貴公子、フォー・テット(Four Tet)ことキエラン・ヘブデン。超待望5年ぶり5枚目のフルアルバム『ゼア・イズ・ラブ・イン・ユー(There Is Love In You)』が1月27日ついにリリースとなる。これまでジャケットやアートワークも話題となってきたフォー・テットだが、デビュー以降すべてのリリースをフォトグラファーのジェイソン・エヴァンスが手がけている。ジェイソンはこれまでレディオヘッドやトレヴァー・ジャクソンを筆頭に<ドミノ・レコーズ>のアーティストやイギリスを代表する多くの新鋭アーティストのプロジェクトを手掛けた人物だ。今回インタビューを2つ返事で快く引き受けてくれたナイスガイ、ジェイソンって一体どんな人?
まずあなたがフォー・テットと仕事をするようになったきっかけを教えて頂けますか?また、彼があなたをどのようにインスパイアする存在なのか教えてください!
僕が<アウトプット・レコーズ>との仕事を始めた時くらいにフリッジ(Fridge)と仕事をしたのがきっかけだったんだ。まだ90年代だったね。フォー・テットの音楽を聴くなり本当にハマって、一緒に仕事をしていくにつれどうやったらフォー・テットのアルバムのジャケットなるものを作れるか、互いに探り学んでいったんだ。新しい経験や知識を積んでいって、常に会話をしながら共に良いものを作り上げてきた仲なんだよ。
僕はキエランの政治的観念にインスパイアされるんだ。キエランは決して軽薄な態度をとったりしない人で、ものすごくまっすぐな人。そんなところが好きなんだよ。僕と彼はすごく違う人間だけど、それがあるからこそ僕らの関係は活発になるんだ。僕は彼からそれまで知らなかったようなたくさんの音楽を学んだし、本当に人間として好きなんだ。
キエラン・ヘブデン(フォー・テット)Photo by Jason Evans
あなたはフォー・テットのこれまでのリリース全てのジャケットを、デザイナーのマシュー・クーパーとともに手掛けてこられたそうですが、あなたの作り上げたヴィジュアルは音楽業界だけでなくクリエイティブな世界でも高く評価されていると思います。そういう意味で、フォー・テットのイメージを作り上げたのはあなたであるといっても良いのではないでしょうか?今回のフォー・テットの新作『ゼア・イズ・ラブ・イン・ユー』においては、何かあなたご自身伝えようとしたメッセージやコンセプトはありますか?撮影の際のエピソードで印象に残っていることなどあれば教えてください。
アートディレクション、ジャケットなどのデザイン、レイアウトを作り上げるまでには、僕とキエランとマシュー・クーパー(フォー・テットのこれまでのリリースすべてのジャケットデザイン、アートワークを手掛ける)の3人の間でとにかく意見を交換しあうんだけど、そのコミュニケーションはかなり上手くいっていると思うよ。でも第一にはキエランの意見が最も重要で、彼が満足する作品となることが一番大切だね。だから僕がこれまでフォー・テットのプロジェクトにおいて貢献度が高いかというと、そうではないと思うんだ。作品のヴィジョンをあるべき形に仕上げるためのヘルプをしてきた、というのが正しいかな。
今回の新譜のジャケットのアイデアはフォー・テットが2008年にリリースしたEP、『リンガー(Ringer)』のジャケットのコンセプトからきていて、それをカラフルにしたのが今回の『ゼア・イス・ラブ・イン・ユー』なんだ。ブライアン・ドーリングというスペシャルな協力者のおかげであのような特殊な方法で写真をプリントすることができた。まず最初の素材となるものを準備するまでに数日かかって、その素材を壁に貼り付けて撮影したんだ。その素材を撮影したフィルムのネガから、穴あきパンチを使って、小さな円状に膨大な数を切り抜いていった。その円状ネガを十分に用意するのに1日半かかったね。そして、それらの小さなネガの円をガラスプレートの上に並べて良い感じにアレンジするのに3時間。そこでキエランに来てもらって、実際にそのガラスプレート上のネガをプリントアウトしたものを皆でチェックしたんだ。どんなフォーマットであの作品を見たとしても、あの小さな円たちを並べる作業がどれだけ大きなものだったか、そのスケールを感じてもらえると嬉しいね。

解説:「写真そのものが語っていると思うけど…まずはスタジオで大きなコラージュを壁につくって撮影して、そのネガを穴あけパンチを使ってくりぬいていった。写真に写っているのは今回手伝ってくれたジェームズとオリの2人。彼らがいるといつも仕事が楽しくなるんだ。」
解説:「くりぬいたネガを一つ一つ、今回協力してくれたブライアン・ドーリングがガラス板の上に並べていったんだ。このフォー・テットの黄色のテキストについてはブルーノ・ムナリの有名な『コン・ファンタジスタ』を真似てみたもの。」
Photo by Jason Evans
フォー・テットの新譜を一言で表現するとしたら何でしょう?
それはもう、是非自分の耳で聴いて、考えてみてよ!
あなたの写真が創り上げるその世界観に惹かれる音楽好きの人も多いと思います。その表現や色、ストーリーや視点はとてもオリジナルです。あなた自身のクリエイティブな世界をつくりあげるにあたって、一番大きな影響を与えるものは何ですか?あなたのクリエイティブなプロセスとはどのようなものなのでしょうか?
僕は学んだり、楽しんだりするプロセスが好きなんだ。どんな作品にしあげようか「これだ!」というアイデアがその時はまだ無かったとしても、予想することはできるからね。僕は色んな種類の古いカメラを使ったり、映像をとるのも好きなんだ。あとコラボレーションをして、制作の過程を共有するという経験も好きなんだ。僕はものすごく整理整頓されたタイプの人間ではないけど、どちらかといえばのびのび、自然なタイプ。教えるということも今すごく楽しくて、若い人達とする仕事は楽しいね。作品でいうと、ペニー・スミス、ヘンリー・ディルツ、ヒプノシスといったアーティストの作品が好きだよ。僕は常に、全てのものにインスパイアされているんだ。
ジェイソン・エヴァンス Self-portrait by Jason Evans
あなたが関わるプロジェクトや音楽に対して情熱や信念を持つことは重要なのではないかと察します。今回のプロジェクトで、キエランの作り上げる音楽はどのようにあなたをインスパイアし、ヴィジュアルに落としこんでいったのでしょうか?
最初のインスピレーションは音楽からくるもの。キエランは常に音楽的トリップをしていて、毎回その音、リズム、フィーリングといったものから絵的なアイデアも浮かんでくるんだ。僕が前にも言ったように、フォー・テットの前EP『リンガー』の続きとしてのアートワークを作りたかったんだけど、あのアートワークはモノクロだったから制作過程もずっとシンプルだったんだ。だから、今回は色を使うということでマスタープリンターを使う必要があった。そしてキエランは、今回のアートワークには空間をより表現してほしいと言っていたんだよ―これまでのフォー・テットのアルバムのジャケットはどちらかといえば閉鎖的な雰囲気があったからね。だから今回CDのパッケージを開いたときに見えるアートワークは、特に開放感ある空間を感じさせるものに仕上げたんだ。






フォトグラファーとして、あなたが妥協したくないと思っていることはありますか?
僕個人としては妥協をすることは決して悪くないと思っている。もし自分が妥協せずに完全ばかり求めてしまったらすべてをコントロールしたり、所有したりするということで、それって、楽しいことなのかな?僕は常にフレクシブルでなくてはならない。僕は、自分が尊敬できるミュージシャンの写真を撮るのみなんだ。
今は様々なコミュニケーションツールにが溢れる時代となりましたが、あなたが人とコミュニケーションをとるときに一番重要にしているのは何でしょうか?
コミュニケーションというのは正しい言葉ではないかな。僕は、皆に僕の写真を見て感じてほしいんだ。その写真を知ること以上に。僕の写真によって、僕が持っている人生への情熱を共有してもらえたら嬉しいよ。
日本の音楽ファンにおススメしたいアーティストやCD、今ヘビロテで聴いているタイトルはありますか?先日はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインがキュレーターを務めたAll Tomorrow’s Parties にも行かれたそうですね!個人的に今回のATPで何がハイライトでしたか?
来年頭にリリースされるカリブーの新作は最高だね。今日はオーレン・アンバーチをずっと聴いていたよ。この間のATPは本当に最高だったね、3日間まるまる滞在したけど、親密で、メロウで、ものすごく伝説的なアクトにあふれてたと思う。ダーティー・スリーは見ていて驚異的に面白かったね。グローイングは以前より成長した感じがあって、今はスリーピースになってもっと益々雰囲気があがったよ。ライトニング・ボルトなんて3回も観ちゃったけど、もう欲張りそのものだと自分でも思うよ。でもライブバンドでは一番好き、っていうくらい好きなんだ。バズコックスでは踊らされた。E.P.M.Dもかなり盛り上げてたし、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインはいつもの通りラウドだった。ファックド・アップもギブソンを使った良いパフォーマンスしてたなあ。ノー・エイジは今回ちょっと期待外れだったかも。そしてキム・ゴードン(ソニック・ユース)の着てたドレスが最高だった。あとは蒸気機関車にのってダンスターのそばまで行ったりして、ここも良いところだったよ。
あとはボリスをあそこで見れたら最高だったと思うんだ…僕にとってボリスは、外せないATPバンドでね。
あなたの夢は何ですか?
常に今の仕事を続け、ものを作り続けること。スタジオを持って、そこで常に専念してプロジェクトに取り掛かっていたいね。ただ「やり続けること」と「自分でありつづけること」のみを実行できたらいいなあ。制度とか会計士とかに関わることなくのんびり過ごせたらいいなと思うよ。
日本にいるあなたのファンへメッセージをお願いします!今後の予定も、話せる範囲で教えてください!
もし僕のファンが日本にいるとしたら、それは本当に素晴らしいことだと思う。特にカネウジ・テッペイとイシカワ・ナオキの2人には本当に感謝しているんだ。
今はイギリスの90年代をテーマにした写真展の準備をしているよ。エクスタシーや抗うつ剤、「本物」のフリをしていた若者たちがテーマだね。来年5月にポーランドのクラコフで展示する予定なんだ。あとは僕のプロジェクト『デイリー・ナイス』の展示が5月にドイツのエッセンで開かれる予定。1月にはロンドン・アート・フェアにも新作を出すよ。さらにカリブーの新作のジャケットも僕が手がけることになっているから、それもすぐ仕上げないといけないんだ。更に僕は教壇に立っている時間も多いし、今とにかく気持ちからして忙しいから、そこはこのままじゃいけないと思ってるんだよね。
フォトグラファー。フォー・テットを始めレディオヘッド、トレヴァー・ジャクソン、フランツ・フェルディナンド、クラクソンズ、オウテカ、シミアン・モバイル・ディスコ等音楽関連のプロジェクトを多く手がける。現在は講師としても活躍する傍ら、世界中のギャラリーで個展を開く。自身のプロジェクト「The Daily Nice」では、毎日“ナイス”と思った瞬間をカメラでおさえ、日々アップしている。
www.jasonevans.info/
www.thedailynice.com/
Artist: Four Tet(フォー・テット)
Title:There Is Love In You(ゼア・イズ・ラブ・イン・ユー)
Domino/Hostess
HSE10096
\2,100
www.myspace.com/fourtetkieranhebden
Artist: Four Tet
Title: Everything Ecstatic
Artist: Four Tet
Title: Ringer EP
あとで読みたいのでとりあえずツイート。中身はフォーテットについて。 http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
RT @iwaholitter: four tetのアートワークについて、写真家のジェイソン•エバンスインタビュー。ちょっと興奮した。テクノロジーよりまずはアイデアだよね。 http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
トム・ヨークも絶賛、英国が誇るミニマル・エレクトロの境地フォー・テット。レディオヘッドを撮ったフォトグラファー、ジェイソン・エヴァンスがキエランの新作を撮る! http://bit.ly/8lTjMk
@miuccie いいねw>今はイギリスの90年代をテーマにした写真展の準備をしているよ。エクスタシーや抗うつ剤、「本物」のフリをしていた若者たちがテーマだね。>トム・ヨークも絶賛、…ジェイソン・エヴァンス http://bit.ly/8lTjMk
「トム・ヨークも絶賛」って。ハウツー本の帯みたいでどうにも。 http://bit.ly/6fjx7S
「トム・ヨークも絶賛、英国が誇るミニマル・エレクトロの境地フォー・テット。レディオヘッドを撮ったジェイソン・エヴァンスがキエランの新作を撮る!」http://bit.ly/65Nx5V
Four Tetの新譜のアートワークがちょっとおもしろい。やられたなぁって感じ。もっともっといろんな風景の断片でつくると楽しそう。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
ジェイソン・エヴァンス本人もめっちゃ喜んでます!!インタビュー絶賛掲載中。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
フォー・テットのキエランやマシュー(アートワークのデザイナー)も見てくれたそうです! (日本語だけだけど。。。)http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
ちなみにこの画像はすべてQetic独占でもらっています。のでホントにここでしか見れないんですよ!http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
pitchforkで8.6と高得点獲得したフォー・テット、その素敵なジャケ写制作過程の秘密はこちらでまだまだ見れますよ!http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
なるほど!こうやって作ってたのか! RT Qetic pitchforkで8.6と高得点獲得したフォー・テット、その素敵なジャケ写制作過程の秘密はこちらでまだまだ見れますよ!http://bit.ly/5ukgf5
RT dconvenience: なるほど!こうやって作ってたのか! RT Qetic pitchforkで8.6と高得点獲得したフォー・テット、その素敵なジャケ写制作過程の秘密はこちらでまだまだ見れますよ! http://bit.ly/5ukgf5
なるほど!こうやって作ってたのか! RT @Qetic pitchforkで8.6と高得点獲得したフォー・テット、その素敵なジャケ写制作過程の秘密はこちらでまだまだ見れますよ!http://bit.ly/5ukgf5
ジェイソン・エヴァンスはsnoozerでも活躍してます。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
RT @Qetic: pitchforkで8.6と高得点獲得したフォー・テット、その素敵なジャケ写制作過程の秘密はこちらでまだまだ見れますよ!http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
Four Tet's new album is really stunning. This site shows how they made the equally great cover art http://tinyurl.com/ydbk3qk
[...] (Hvis du kan lide artworket, bør du tjekke dette japanske site ud for at få en idé om tilblivelsen af coveret. Google Translate er din gode ven i dag). Tagged: Dub Tractor, Four Tet, koncert, Musik, Steve Reid [...]
これはなかなか面白いw RT @ iwaholitter four tetのアートワークについて、写真家のジェイソン•エバンスインタビュー。ちょっと興奮した。テクノロジーよりまずはアイデアだよね。 http://bit.ly/cIu5uB
@Kazoodds やっぱインしとりましたか。さすが。アートワークも素敵ですよね。僕もインしてみます。http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html
音楽家に関わることの多い人だけども、本人もやっぱりソートーの音楽好きと判明。嬉しいねぇ。http://j.mp/b8dxbj
..wie das LP-Cover von FOUR TETs neuer LP entstand kann man sehen auf: http://www.qetic.jp/featured/feature_music/15984.html