惜春の砌、日も伸び、夏への期待と梅雨への不満が入り交じる候、みなさまに於かれましては、いっそうのご隆昌のこと、お慶び申し上げます。

さて、今回は「5月病の人に捧げるレシピ」を紹介致します。

5月病の要因、それの対策となる“食”

5月病というのは、4月に新年度が始まり、環境が変化し、それに適応しきれず、ゴールデンウィーク明けほどの頃から、原因不明の体調不良や、精神的に不安定になり、適応障害、うつ病に似た症状が起こることです。原因としては、新年度に急激に環境が変化し、その変化に適応できないまま、長期休暇を迎え、休暇中の平穏な状態から、適応できていない環境へ再び戻るのが億劫になることが要因であると考えられます。つまり、適応できない環境へ戻る活力となる様な食でなくてはなりません。

また、軽いうつ病状態の人に、○○はこういう栄養があって、××に良いんだよの様なまどろっこしい説明や、この料理は、○○って食器を使って、××から食べるんだよの様な賞味に作法要する様なものは、ストレスとなるので、排除したいと考えました。

最も原始的な調理法で牛肉を食す

この、活力となり、また、余計な説明や、作法を排した料理と、考えた時、ただひたすら単純に「焼いた肉」という答えにたどり着きます。

前述の通り、余計な説明は省きますが、肉、特に牛肉は、GDPの数値変動の遠因となったり、過剰摂取は、国際的な肥満問題の原因となるほどの高い栄養価を持っている食材です。その牛肉を最も原始的な調理法である、焼くという調理法を用いて調理し、一切の作法を排し食します。頭を空っぽにして、新しい環境へ適応する活力を得る一助になれば、幸いです。

下記に、レシピを記載致しますのでご参照ください。

材料
牛肉のお好みの部位のブロック…食べたい分だけ
牛脂…適量
塩…適量
胡椒…適量

作り方
①、フライパンを熱し、牛脂をよく溶かす。
②、両面を焼く。
③、皿に盛り付けて、完成。

5月病の人に捧げるレシピ column150522_okamura_1

追記

上記のレシピは、5月病の人が自分で料理を作る時の為のレシピです。しかし、5月病の人を料理で元気付けたい! という人の為にも、レシピを考えました。牛肉を食べる文化は、5000年以上の歴史を持ち、無限とも言えるバリエーションがありますが、今回は、ある種のスタミナ食なので、ステーキに限定し、疲労回復効果のあるバルサミコ酢を使ったソースと、脂身が少なくもたれない腿肉を使ったものにしました。重ねて、ご参照下さい。

【五月病の人に作ってあげる為のレシピ】

材料
腿肉…200g
牛脂…適量
大蒜…2片
バター…30g
玉葱…1/2玉
バルサミコ酢…60cc
岩塩…適量
黒胡椒…適量
チャービル…適量

作り方
①、腿肉を常温で放置する。
②、焼く15分前に胡椒をふり、軽く揉む。
③、焼く直前に岩塩を塗す。
④、玉葱をみじ切りにし、電子レンジで加熱し火を通しておく。
⑤、盛り付ける皿を熱湯に晒し、皿を温めておく。
⑥、フライパンを強火で熱しながら、牛脂、大蒜を入れる。
⑦、大蒜が狐色になったら、大蒜をあげる。
⑧、腿肉をフライパンへ入れ、片面90秒、もう片目30秒焼く。
⑨、④で温めておいた皿に肉を盛り付ける
⑩、フライパンを弱火にし、バター、④の玉葱、⑥の大蒜を加え炒める。
⑪、⑩に、バルサミコを加えとろみが出るまで加熱する。
⑫、⑤に、⑩のソースを掛け、チャービルを添えて完成。

5月病の人に捧げるレシピ column150522_okamura_3

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岡村飛龍
5月病の人に捧げるレシピ column_recipe_okamura-in01

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