2015年11月15日、およそ39年にも及ぶ1つの革命が終焉しました。そう、ミスタープロレスと呼ばれる天龍源一郎がついに引退。65歳の天龍が引退試合の相手に指名したのは、なんと今のプロレス界を引っ張る大エース、オカダカズチカでした。最後までトップレベルの強さに挑むとは、なんてかっこいいんだ……本当に男の中の男。得意技のグーパンチ、逆水平チョップ、顔面キック、パワーボムが出る度に、もうこれが見れなくなると思うとすごく切なくなりました。引退試合でも一発一発の技が重く、最後まで観客を沸かし続けた天龍からはまさに「ミスタープロレス」たる所以を感じました。試合には負けてしまいましたが「負けたぁーーーー!!」と叫んでマイクを投げ捨て悔しがる姿は、まさに天龍らしい生き様でしたね。にしても、もう65歳なのにリングの上の表情はすごく怖かった……。という事で、今日はミスタープロレス天龍源一郎でボンバイエしましょう!

ジャイアント馬場とアントニオ猪木の両方からフォールを奪った唯一の日本人である天龍源一郎。もともとは相撲力士でしたが、26歳の時にプロレスラーに転身しました。デビュー当初はぱっとしなかった天龍ですが、徐々に頭角を現しはじめます。まず最初にご覧頂きたい試合は、馬場・ラッシャー木村組vs天龍・ハンセン組の試合。試合前から闘争心むき出しの天龍とハンセンが終始圧倒し続けたのもすごかったし、満身創痍になりつつもそれを受け続けた馬場とラッシャーもすごかった試合です。

馬場、木村 vs 天龍、ハンセン

いやー、やっぱ昭和のプロレスはテンション上がりますね!それでは昭和の豪華試合をもう1つ。鶴田・天龍vs馬場・タイガーマスクの1戦を。ジャンボ鶴田と天龍は同世代ということもあって、タッグもそうですがシングルマッチでも毎回名試合を繰り広げていました。

鶴田、天龍 vs 馬場、タイガー

天龍の闘志って若手にも確実に伝承されていると思うんです。天龍は上の世代や同世代だけでなく、後輩世代とも常に熱い闘いを見せてくれました。ちょっと後輩世代との試合もご覧頂きたいと思います。それでは、まずは橋本真也と初めてリングで出会った試合をご覧ください。天龍の永遠のライバル長州力が橋本と組んで天龍と闘った試合です。いやー、天龍容赦ない!!

【激闘】橋本真也と天龍源一郎の初めての遭遇はこんな試合だった

次に新日本プロレスで健介とすごい喧嘩を繰り広げていた時の試合をご覧頂きます。やっぱり、天龍が入る試合は周りのレスラーも必然的に熱くなりますね!にしても、天龍の表情が怖すぎる……。

天龍「ノーザンライトは俺がもらった」

いかがでしたでしょうか。長いプロレス史の中で1つずつ伝説が産まれ、それが1つずつ幕を閉じていきますが、全ての伝説がしっかりと語り継がれていかれる様に願っています。今ではハスキーすぎる声が面白くてバラエティ番組にいつも出ている天龍ですが、あのハスキーボイスも熱い試合の中でのど仏が潰れたのが原因だと思うと語っていました。最後まで革命を起こし続けた天龍選手に最高の敬意を表したいと思います。次回もお楽しみに、それでは。