月も多くの音楽・映画・本がリリースされますが、皆様はどれだけチェックできていますか? 「忙しくてもまとめて色々なカルチャーを知りたいッ!」そんな人に向けて、2013年7月前半にリリースされる作品をピックアップしてまるごとご紹介! これで7月前半にリリースされる聴くべき・観るべき・読むべきものは全てカバーしちゃいまショ!! 

音楽編

ALMA DE STELLA『Moonbound EP』

ジャジーヒップホップシーンを牽引してきたShinSight Trioのトラック・メイカー、Shin-Skiによるソロ・プロジェクト、ALMA DE STELLA(アルマ・デ・ステラ)。ヒップホップスタイルから一転し、ドリーミーかつオリエンタルなエレクトロニックサウンドが話題を呼び、今年2月にiTunesで限定配信された1st EP『Earthbound EP』がダンスミュージックチャートで最高2位を記録。そして今回、2nd EP、『Moonbound EP』の配信が決定! 祝祭的な幕開けから、次第に桃源郷へと深く入りこんでいくように展開していく全六曲。極彩色で彩られた夢のような世界観は前作そのままに、さらにディープな仮想アジアントリップが楽しめる。たまにはビールじゃなくてカクテルでも。こりゃ、夏の夜にはもってこいだわ!

踊るも良し、脳内アニメのサントラにするも良し度 ★★★★★★

★配信に先駆け、9日(火)~7月16日(火)0:00まで1週間限定で全曲試聴スタート!!

Monday満ちる『BRASILIFIED』

今も昔も、DJやディープな音楽ファンの耳を虜にしてきたブラジルの音楽たち。最近特に復刻が進み、再び盛り上がっているのが60年代、70年代のボサノバ以降のMPB~トロピカリアといったあたりのジャンル。この辺の音楽を現代的ににアップデートした音楽、聴きたいよなーなんて思ってたら、おお! キタ! 歌姫Monday満ちるの新作のタイトルはズバリ『BRASILIFIED』。こちら、よくあるオシャレボサノバ曲集とは似て非なる濃厚な一枚である。ミナス(※)の風が吹くサウンドにエレクトロニックビートが溶け合い、名盤のニオイがプンプン。オリジナル楽曲以外にも意欲的な工夫がなされたカヴァー曲も満載なこのアルバム。そこにあるのはブラジルと東京を結ぶアーバンミュージック。必聴! (※ブラジルの都市名)

熱帯夜、汗だくで踊りましょう度 ★★★★★★★

Monday満ちる – 『BRASILIFIED』アルバムダイジェスト

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text by Kunihiro Miki

映画編

the fighting men’s chronicle エレファントカシマシ 劇場版

1988年のデビューから日本の音楽シーンを走り続けてきたロックバンド「エレファントカシマシ」のドキュメンタリー。2012年12月、ボーカル・宮本浩次の左耳の外リンパ瘻(ろう)により、エレファントカシマシはコンサート活動を休止。デビューから25年で初めて立ち止まったその時、4人の男たちは何を思ったのか。25年間の膨大な映像資料やさまざまなアーティスト、関係者とのインタビューをもとに、同バンドの過去、現在、未来を探っていく。『苦役列車』の山下敦弘が監督を務める。音楽好き全てに捧げる名作登場です。

エレファントカシマシがますます好になる度 ★★★★★★★★


監督:山下敦弘

飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

映画史に残る殺人鬼レザーフェイスを生み出したトビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』(1974)のその後を描く続編として製作された3Dホラー。1973年、米テキサスで凄惨な事件を引き起こした殺人鬼ソーヤー家は、幼子だったヘザーを除いた全員が、駆け付けた保安官と町の男たちにより抹殺された。時は流れ、養父母のもとで大人になったヘザーは、亡くなった祖母から遺産相続の通知を受け取り、自身の知られざるルーツにも興味を抱いたことから、祖母が残した大邸宅へ向かう。しかし、そこには祖母が密かにかくまい、生き延びていたレザーフェイスが待ち受けていた。衝撃の結末とは!! ぜひ劇場に行くべし。

レザーフェイスに魅了される度★★★★★★★★★★


監督:ジョン・ラッセンホップ
キャスト:アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェガー
配給:日活

書籍編

ムンバイなう。2

予想外の増刷をかさねる隠れたロングセラー『ムンバイなう。』に、まさかの新刊が登場!! 行く先々で自由なインド人たちに振り回され続けながらも、ひたすら耐え忍び笑いに転換してゆくユザーンのつぶやきは今回も絶好調です。前作よりカラー28ページ増のボリュームで、なんとお値段は据え置き! 巻末には久保ミツロウとのスペシャル対談も収録!!

自分もムンバイなう。したくなる度★★★★★

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text by Naomi Ise