を駆使した体験型の現代アート展<光のイリュージョン『魔法の美術館』 ~Art in Wonderland~>が2013年9月6日(金)から10月6日(日)まで上野の森美術館にて開催される。

これまでに全国18会場をまわり、累計で約50万人を動員。その後も巡回先が後を絶たず、アンコール開催も含めて、今回でなんと、23会場目と、動員記録を更新し続けている話題の展覧会が、いよいよ東京で初開催となる。本展では、国内外の様々なエキシビションに出展し高い評価を得ている、日本を代表するアーティストたち11組が集結。光をモチーフに、アナログな手法から最新技術を取り入れたデジタルな手法までを用いた計19点を展示される。

世代を超えて、現代アートを分かりやすく体感できる! 美術館における現代アートの企画は、これまで様々な形式で多数実施されてきており、現代アート展の可能性は、日々無限大に広がっている。しかしその一方で、現代アートは「難しい」「わかりにくい」といった意見も少なくなく、現代アートが抱える課題の一つになっている、ともいえるだろう。本展では先端技術を駆使したアートの中でも、「見る・触る・参加する」を基本に制作された、想像力豊かでインタラクティブ性(双方向性)を重視した作品を取り揃えられている。そのため、大人にも難解な芸術、と思われがちの“現代アート作品”にもかかわらず、子供は楽しみながらも大人のように芸術に触れ、大人は童心に帰って遊んでしまう、という特別な空間が広がるのだ。

参加性のある作品を体感できることから、現代アートの先入観をくつがえし“子供にも見せたい芸術”として、子供から大人までが同じ価値観でアートを楽しめるのと同時に、新しいタイプの美術館として堪能しよう。世代を超えて「見て」「触って」「楽しみながら」「学べる」、光とデジタルを駆使した各作品のイリュージョンに、ぜひご期待あれ。

展示作品の一部を紹介!

アトリエオモヤ
《光であそぶ》 ©Atelier OMOYA
アトリエオモヤ(アーティスト名)
メディア・アーティストの鈴木太朗を中心に、最先端のテクノロジーを駆使するアーティストから、日本伝統の技術である漆工芸を専門とするアーティストまで、多ジャンル数名のアーティストがそれぞれ活躍しているアーティストグループ。本展ではアトリエオモヤとしてのアートワークを紹介。

光であそぶ(作品名)
一枚の布越しのたくさんのビー玉は、光にかざすときらきら輝いています。散らばったり、集まったり、ぶつかり合って音を立てたり、触り方次第で自由に動き回るビー玉たち。あなたの頭上にはどんな世界が広がるのでしょう。

小松宏誠
《Secret Garden》©kosei KOMATSU
小松宏誠
自然現象をコントロールした装置により、詩的な空間表現を続けるアーティスト。近年では鳥の進化・構造・存在の美しさに着目した作品を展開している。

Secret Garden
空中を舞い続ける花や、生命力を感じる雑草、小石のような卵の殻…。すべて「鳥が植物になるとどんなだろう?」をテーマに作られた作品です。鳥の羽根でできた植物の生い茂る「秘密の庭」が、あなたが来るのを待っています。

松村誠一郎《Hop Step Junk》
©seiichiro MATSUMURA 
協力:東京工科大学デザイン学部
松村誠一郎
株式会社セガに入社後、アーケードビデオゲームのサウンドデザイナーとして多数のゲームの音楽や効果音の制作に携わる。現在は、知覚情報を用いたインタラクティブアート作品の制作、サウンドデザインの研究を進めている。東京工科大学デザイン学部デザイン学科准教授、東京藝術大学非常勤講師。

Hop Step Junk
台の上の何気ない足踏みの音を録音し、そのリズムに反応して映像が変化します。体重、履いている靴、動作の癖を色濃く反映する足音…。あなただけのリズムを足音と光で刻んでいきませんか?

真鍋大度/比嘉了
《happy halloween!》 
©daito MANABE/satoru HIGA
真鍋大度/比嘉了
真鍋大度:ジャンル・国内外を問わない幅広い活動が注目されている。テクノポップユニットPerfumeや、やくしまるえつこらのPVやライヴ演出を数多く手掛ける。
比嘉了:プログラマーとして、オリジナルプログラムを用いたサウンドパフォーマンス、ソフトウェアアートの制作研究を行う。

happy halloween!
カメラの前に立つと、顔を動画で撮影。その映像をリアルタイムでコンピューター処理し、あなたの顔に仮装メイクを施します。ある時は「猫」、またある時は「京劇役者」…。気分はさながらハロウィーン!!

Event Information

光のイリュージョン『魔法の美術館』 ~Art in Wonderland~
2013.09.06(金)~10.06(日)@上野の森美術館
(東京都台東区上野公園1-2)

開館時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
参加アーティスト:アトリエオモヤ、緒方壽人/五十嵐健夫、児玉幸子、小松宏誠、パーフェクトロン、プラプラックス(近森基/久納鏡子/筧康明/小原藍)、細谷宏昌、松村誠一郎、
真鍋大度/比嘉了、宮本和奈、森脇裕之(50音順)
入場料:【当日券】一般・大学生¥1,200、小・中・高校生¥600
    【前売券】一般・大学生 ¥1,000、小・中・高校生:¥400
主催:産経新聞社、日本美術協会、上野の森美術館
後援:フジテレビジョン、サンケイリビング新聞社
企画協力:ステップ・イースト
一般問い合わせ先:上野の森美術館(03-3833-419/110:00~17:00)
※当日会場窓口限定で、家族ペア券¥1400も販売(一般or大学生+小or中or高校生 の組み合わせ)
※障がい者手帳をお持ちの方は無料、介護者は有料
※未就学児入場無料