11年ぶりのポール・マッカートニーの来日公演、そしてビートルズが英国BBCに遺したセッション音源のお蔵出し企画第2弾作品がリリースとなるなど、解散から40年、今も話題の尽きないビートルズ。時代を、世紀を越えた文化として彼等の、そしてそれぞれのメンバーの功績は今も燦然と輝き続けます。

そのビートルズの最後のレコーディング作品となったのが、1969年にリリースされた彼等の12枚目の作品『アビイ・ロード』。内容の素晴らしさもさることながら、ジャケットに使用された写真のシンプルながらも強いインパクトを残すイメージも、同作品の大きな魅力の一つであります。写真の撮影場所には今でも世界中から途切れることなくビートルズ・ファンが訪れて記念撮影をしていきます。そこは、ファンにとってのまさに〈聖地〉とも呼べるスポットともなりました。

当日、メンバーはジャケット写真撮影のためにこの横断歩道を3往復。それぞれの構図が写真に収められたため、ジャケットに採用された写真以外にも5タイプの構図違いの写真があり、さらに『アビイ・ロード』の裏ジャケットに使用されたストリート・プレートを撮影した写真も含めると、所謂「アビイ・ロード・セッション」と呼ばれる関連の写真は全部で7タイプ存在している(世界中で26セット)ことはマニアックなビートルズ・ファンなら誰でも知るところです。昨年5月には、ジャケットに採用された写真とは反対向きにメンバーが歩いている2往復目の復路の写真がオークションで16000ポンド(約200万円)で落札され、大きなニュースにもなりました。

そんな「アビイ・ロード・セッション」が11月15日(金)からSOCIAL TOKYO GALLERYにて展示されます! 今回、出展される7点の作品は写真を撮影したカメラマンであるイアン・マクミランが保管していたものが奇跡的にここ日本に渡ってきたものです。過去、この7点の写真作品を同時に見ることができたのはロンドンにあるロック・アーティスト専門の画廊「ステップ・ギャラリー」で行われたビートルズ関連のアート展での一度だけです! もちろん、ここ日本でオリジナルの写真作品7点が展示されるのはまさに史上初。『アビイ・ロード』、伝説のビートルズが遺した最後の作品。その内容とともにジャケット写真に写し込まれた〈一つの時代の終焉〉の風景は、21世紀、そしてこれからも永遠に古びることのないタイムカプセルの中で輝き続ける〈ある時代の象徴/アイコン・オブ・ザ・ポップカルチャー〉の風景とも言えるでしょう。必見です。

Event Information

1969年8月8日@アビイ・ロード
〜Original Photos by Iain Macmillan〜

2013.11.15(金)〜2013.12.03(火)@SOCIAL TOKYO GALLERY
(11. 20、27は休館)
OPEN 13:00/CLOSE 20:00
DOOR ¥800
※事前のチケット販売は行っておりません。会場にてご購入ください。

企画:有限会社セブンダイヤルズ/fundom
協力:株式会社オフィスオーガスタ
問い合わせ:有限会社セブンダイヤルズ(mailto:info@sevendials.jp)